第五十七話 うちのドラゴンが言う事聞きません
朝が来ました。
全ての終わりを告げる朝が、街は凄惨な光景に変わっています。
私達は三人で集まっています。
「私は少し家に帰ってみるぜ、死んでからはまずいもんな」
「そうしてください、私達と違って血のつながりがある人達がいるのですから」
「レイナちゃんはこれから、どうするつもりなのかな」
「まあ、旅を続けるよ、リーチェは?」
「仕事を続けるかな」
「それじゃあみんなやることは決まったということで」
私は立ち上がります。遠くから誰かが来るのが見えます。銀髪の少女、リリ・ハイドです。
「みんな、まあ、今回の件は大変だったね」
なぜ、刑務所に居たはずのこの人が外の事を的確に知っているのでしょうか。
「また、脱獄してきたのですか」
「こうなったら、脱獄も何もあったもんじゃないだろう」
「そうですか」
「私は旅に行きますが、ついて来るつもりですか」
「いやいや、そんなつもりはないよ、結局犯罪者なことに変わりはないしね」
「それじゃあ、行きますかドラゴンさん」
「あまり遠くへは飛べんぞ」
「それでもいいから」
「レイナ、落ち着いたら会いに来るからな」
「レイナちゃん、しばらくさようならかな」
ドラゴンに乗って移動を始めます。
調子に乗って飛びましたが、昨日ほとんど寝られなかったうえに長い間飛行してたので、結構気持ち悪くなるのが早かったです。
「ドラゴンさん、一回降ろして死にそう」
「お前は本当に竜騎士なのか?」
「そのつもりではいるんですけどね、体がついていかなくって」
「もう少し慣れろよ小娘」
「ずっと乗ってたらいつか慣れるんじゃないですか」
「すぐに飛ぶから、早く気分を治せよ」
相変わらず、私の方に主導権がない状態ですね。まあ、それがいつも通りって感じがして良いんですけどね。
サブストーリー
今見ているこれはは夢だと僕は確信していた。
四人の少女がのんびりとした日常を送るそんな夢だ。
全員でご飯を食べている、緑色の原っぱ、風は少しだけ吹いている、木の下の木陰で弁当を食べている。
「やっぱりおいしいね、――君の料理は」
「あたりまえ……」
緑髪の少女は小声でそう言う。
「もっと自信をつけても良いんじゃないかしら」
その横から、青髪の女性が話しかけている、結構長身は百七十センチ近くらいだろう。
「冒険者やめたら、レストランとか立てませんか」
同じく横から別の少女が話しかける、少女は黒髪でそれと言って特徴のあるタイプではない。
「君がウエイトレイスをするつもりかい」
「そんなに信用ありませんかね」
「お皿とか、すぐに割りそうとは思うわ」
「えー、そんなことないですよ」
まあ、いつも通りの光景だったそれだ。
夢が覚めるとどうも寂しい気持ちになる。
彼女の死はそれだけ大きかったということだろう。
第一章完、第二章をお待ちください




