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第968話

 はー、気が滅入るわ。この街路樹の道を進んでどこへ行けばいいの? ただただ歩いて、何のために? 苦痛からくる圧迫感。生命体としての危険地帯に突入したフールになりすます。自己の蔑視するマインドに鬱屈としたあざとさは黄泉の国に路銀を持って旅立つ。


「ほら、マリカナさん、そんなしけた表情は止めて」


「マリカナ、今日も楽しい一日ですよ」


 励ます左右のヒューマン。しかしうつむいてしまう私。彼らのように強靭に、あるいは精悍にあれたら……。足が止まってしまう。歩かなきゃ。そうしないとさらに気がふさぐわ。


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