表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/1595

第20話

 徐々にカルシラスト様の速力が落ちてきた気がする。もうどれだけ私を背負っていたかわからないんですもの。仕方ないわ。


 私は秀逸なカルシラスト様の髪を撫でながら言う。優しくよしよししつつ。


「もう、しんどいでしょう。無理をなさらないで……明日は筋肉痛に悩まされますよ?」


 それにこちらを一瞥したカルシラスト様は「いいえ、最後までお連れします。今日は泊まりですよね?」と聞く。


 私は失念していたがそうだった。客室で就寝するようお父様がおっしゃっていたわ。また明日もカルシラスト様と会えるなんてお正月とクリスマスが一緒に来たかのようだ。


 スロースピードだが男をみせるカルシラスト様。よく頑張る方ね。頼もしいわ。左手の壁にかかった額縁入りの絵画には洒落た服装をした美男子がひざまづき女性の手の甲にキスをしている。


 カッコいい。でもカルシラスト様ほどではないわ。私にはカルシラスト様が世界一男前に見える。実際その可能性もあった。


 大分夜も更けてきたがまだパーティーは終焉を迎えていないだろう。みんな優雅にワインでもやっているわね。


 私は興味半分でカルシラスト様に尋ねる。ワクワクしつつ。


「カルシラスト様はお酒を飲まれますか? 私はありませんけど……」


 それに彼は「少しだけあります。今度はマリカナと飲みたいなあ……」と嬉しいことをいってくれる。私はあなたのことが大好き……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ