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紫音の少女  作者: 柊 潤一
宿命
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紫音の活躍2

(いいえ、ゼルダ様に落ち度はありません。ではくれぐれも大人しくしていて下さいね)


「国王様、ゼルダ様はご無事です」


「おお、そうか。それは良かった。紫音様はわかるのですか?」


「ゼルダ様とお話しました。離れていても会話が出来るのです」


「そうですか。で・・・これからどうすればいいでしょうか?」


「ちょっと待ってください」


 紫音は目を閉じ意識をハウラの部屋へ飛ばした。


 ハウラは部屋にはおらず、主だった荷物が消えていた。


「ハウラが手引きをしたようです。彼はもう部屋にはいません。おそらくメイチの処へ行ったのでしょう」


「そうか。ハウラがスパイであったか」


 再び目を閉じた紫音は、空から待ち合わせ場所の、見晴らし岩の辺りを見ていた


 岩を中心に、かなりの数の兵が土に穴を掘り、その中に隠れていた。


「見晴らし岩の周りにメイチの兵が潜んでいます。おそらく、国王様共々ゼルダ様も亡き者にする積りだと思います」


「むぅ・・・どうすれば良いのだ」


「私が何とかします。見晴らし岩へ参りましょう。私と国王様とシュリ婆だけで行く事にします」


「お婆さん、一緒に来てね」


「ほい、ええぞえ。何をすればええのじゃ?」


「何かあった時だけ手助けをしてくれればいいわ」


 紫音はメイチをどうしようかと考えていた。


 兵などいくらいようと対処するのは簡単だったし、メイチに死を与えるのも簡単だった。


 しかしそれだけでは何も解決はしない。


「紫音様、まだ行かなくていいのですか?もう時間がないのですが・・・・」


「ああ、見晴らし岩まですぐに行けますから、大丈夫です」


 紫音は部屋の中に、見晴らし岩へのゲートを出してみせた。


 部屋の扉より少し大きめの空間が切り取られたように現れ、見晴らし岩が遠くに見えていた。


「あれは・・・あそこに入れば向こうに行けるのですか?」


「そうです。だからすぐにでもいけます」


「ううむ・・・色々と、出来るものですな・・・」


 ハシバ国王は唸った。


「それじゃ行きましょうか」


 紫音は見晴らし岩へのゲートに入っていった。


 続いてハシバ国王とシュリ婆が入って行った。


 ゲートを出ると道の向こうに見晴らし岩が見えていた。


 紫音はゲートを閉じて歩き出した。

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