紫音の活躍
紫音が活躍します。
そしてゼルダとも・・・
四篇更新しました。
お楽しみいただけたら、幸いです。
「紫音や、どうしたのじゃ?浮かぬ顔をしておるが・・・」
朝、シュリ婆と朝食を食べながら、紫音は妙に胸騒ぎがしてならなかった。
「何か・・・・胸騒ぎがしてなりません。今日は何か起こりそうです」
「お前さんもか。わしも変に気持ちが落ち着かんのじゃ。こう、何かしらイラついてならぬ」
そこへハシバ国王が血相を変えて入ってきた
「お食事中にすまぬ。ゼルダが誘拐されたようじゃ」
「え・・・そ、それはまことでございますか?」
「読んでみてくれ」
紫音はハシバ国王が渡した手紙を広げた。
ハシバ国王殿へ
ゼルダ王子を当方で預かっている。
紫音という娘と交換ならば返す。
不承知なら、残念ではあるが処刑する事となる。
今から1時間後に、当国と貴国の中間にある、見晴らし岩の所まで来られたし。
その際、貴殿本人と紫音と共の者5名までは許す。
くれぐれも、貴殿本人が紫音を連れてくる事を、念押ししておく。
尚、ゼルダ王子の所持品を証拠として手紙に添えておく故、確かめられたし。
メイチ
手紙を読んだ紫音は、急いでゼルダに話しかけた。
(ゼルダ様・・・ゼルダ様・・・)
(おお、紫音殿か)
(良かった。ゼルダ様、ご無事ですか?)
(うむ、縛られてはいるが、怪我もしていない。先ほどから呼びかけていたが、返事がなかった)
(ゼルダ様では遠すぎると私に届かないのです。いま、メイチからの手紙を読みました。やはり誘拐されたのは本当なんですね)
(うむ、昨日の夜ハウラが来て、怪しい家があると言うので、見に行ったら捕まってしまった。どうも家の様子を伺うときに、薬をかがされたようだ)
(ハウラが・・・やはりあの男が・・・)
(紫音殿はわかっていたのか?)
(いえ、なんとなく不審に思っていましたが、そこまで大胆なことをするとは思っていませんでした。もっとちゃんと調べていれば・・・申し訳ありません)
(いや、私も迂闊だったのだ。その前に、ザイールにスパイがいるという事を聞いていたのでな、ハウラを信用してしまった。どうも、最初からメイチの罠だったらしい)
(メイチは、私とゼルダ様を交換しろと言ってきまし
た。1時間後に、見晴らし岩の所まで、ハシバ国王本人と私とで来いと言っています)
(むぅ・・・あの助平おやじめ。紫音殿にまで目をつけおったか)
(あなたのそばへ行こうと思いますが、様子はどうですか?)
(警備の者が四人、俺に槍を向けて見張っている)
(そうですか。では私に考えがあるので、ゼルダ様はおとなしく、メイチの言う事を聞いていてください)
(わかった。紫音殿、私の思慮が足らなかったばかりに、申し訳ない)




