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紫音の少女  作者: 柊 潤一
宿命
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初めてのデートは宇宙で

紫音はゼルダ王子を宇宙に連れていきます。

さて、ゼルダ王子の反応はどうなんでしょうね?


 夜になり紫音は庭のベンチに行った。


 ゼルダ王子は先に来て待っていた。


「お早いですわね」


「そりゃ、紫音殿のお誘いですからね。楽しみで待ちきれませんでした。見せたいものって何ですか?」


 紫音はゼルダ王子の横に座り、恥ずかしそうにそっとゼルダの手を握った。


 ゼルダは紫音の手を強く握った。


 紫音もまた同じように握り返した。


 二人は微笑みあった。


「今朝と同じように目を閉じて心を澄ませて下さい」


 ゼルダが目を閉じ心を澄ませた瞬間に、紫音が心に飛び込んできた。


(じゃ、昇っていきますね)


 その瞬間にゼルダは空から自分と紫音を見ていた。


 それから更に昇り、町の明かりが小さくなって見えなくなり、雲も突き抜け上へ上へと昇り、やがて止まった。


 今ゼルダの目の前には、自分の住んでいる星が大きな球体となって目の前に広がっていた。


 それは、青と白のまだら模様に美しく光り輝やいていた。


 地平線は大きくカーブを描き、その向こうには宇宙の闇が広がっていた。


(凄い・・・)


 ゼルダがつぶやいた。


(これが、私達の住んでいる地球という星です。これほど美しい星は他にはありません)


(うむ。美しい。これ程美しいものを紫音殿と見ることができるとは思わなかった)


 二人はうっとりと眺めていた。


 二人の心は今一つに溶け合い、お互いがお互いを感じていた。


 それからゆっくりと地球の周りを回っていった。


(何と雄大な眺めなんだろう。この上で俺達は生きているのか)


 次に二人は、地球が一メートル位の大きさになるまで離れていった。


 地球の横に月が見え、向こうに太陽が輝いていた。


 二人は月のそばへ寄って行き、太陽の光を受けて静かに光っているのを眺めた。


 二人はいま、こうしている事が昔からの約束であったような不思議な思いを感じていた。


 それから二人は太陽へ行き、燃え盛る炎の饗宴を眺め、更に火星、水星、木星、金星、土星と順番に訪れ、最後に遠く離れた場所から銀河系の宇宙を眺めていた。

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