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第37話 再戦

 さあ、リベンジマッチだ。


 ルナと釣りデートをした翌日、俺は再び海に来ていた。


 昨夜ルナの豊満な双丘を堪能した後、アクアドラゴンのことを話した。


 我が国でもトップクラスを誇る豊満さ。

 ……あれはいいものだ。


「行ってくるよ、ルナ。」

「はい。……必ず勝ってきてくださいね。」


 漁村予定地まで見送りに来てくれたルナと軽い口づけを交わす。

 昨日のうちに今日の作業は休みだとエナリに告げておいたので、ここには俺とルナの2人しかいない。


 心配する言葉を掛けたいであろうルナがかけてくれたその言葉が、俺のルナへの愛しさを更に募らせる。



 そして俺は海に向かう。



 少し沖に出たところで「インベントリ」からオーク城の宝物庫にあったミスリルの剣を取り出し、海に飛び込む。

 水中で呼吸出来るってどんな感じなのかあまり想像つかなかったが、空気中と同じ感覚で呼吸が出来、感覚は「飛行」をしているときと変わらなかった。


 魚を含む生き物たちが沢山泳いでいて、水は澄んでいる。


 俺はアクアドラゴンを呼び出すために「威圧」を海底に向けて放つ。




 するとまもなく、今までが嘘だったかのように俺の見える範囲から生き物の姿が消え、緊張感が漂う。

 そして件のアクアドラゴンが姿を現した。


 青色を纏った体だが、海の色に溶け込むことはない。その強さを誇示するかのように。


『また来たのか。何やら殺気のようなものを飛ばしおって。』


 アクアドラゴンは俺の前に悠然と構える。


 「鑑定」してみるが、ステータスは前と変わっていない。


『ああ、てっとり早くお前を呼び出せただろ?』

『妾を呼び出すなど、頭が高いぞ。今度はもう逃がすつもりはない。海の藻屑になるのじゃ。』


 やつは落ち着いてそう言い放つ。向こうは海の中で俺を倒すことは容易いと思っているのだろう。



『さっき貴様がやったやつじゃが、お返ししてやろうぞ。』


 次の瞬間、物凄い「威圧」に加え、もはや音とは感じられないほどの「衝撃」が飛んでくる。一瞬俺でも怯むほどだった。

 「咆哮」というスキルなのだろう。前とは変わってはいないとはいえ、ステータス値の差を再度見せつけられる。



『…………。』


 「威圧」の後、アクアドラゴンは何故か視線を俺から少し外し、少しの隙が生まれた。


 しかし、その隙を見逃す俺ではない。ミスリルの剣を構えて距離を詰める。



 戦いの火蓋が切って落とされた。


 俺の「剣術」をやつの「爪術」が受け止める。



――ギィィン



 ドラゴンの爪は強いものである。直接剣に負荷をかける使い方をしては折れてしまうだろう。

 かなりの衝撃を発生させながらも俺は“柔”の剣術で対抗する。


 やつは予想通り「水の息吹(ウォーターブレス)」を放ってくる。


 俺は素早く「風刃(ウインドカッター)」をぶつけて相殺する。


 ここ数日、俺は今まで、対抗策を考えて時間を無駄に使っていたわけではない。魔法の制御もかなり高めていたのだ。



 「剣術」での攻撃を続ける。



 やつは「剣術Lv10」に「爪術Lv8」で対抗するのはステータス差を踏まえても、難しいと感じたのだろう。


 かなり早い段階で尾を使った攻撃を織り交ぜてきた。



 俺は最低限の動きでそれを剣で受け流す。


 ルナの時とは違い、最低限の動きでないと攻撃を貰ってしまうからそうせざるを得ないのだが。


 状況は互角。致命的な攻撃は受けていないがやつに攻撃は何度か通っている。



 そして、攻防が続いた。


 あれからかなりの時間が経ってもお互い集中力を保ち続け、致命的なダメージは負っていない。朝から始めていて、未だ暗くはなっていないので外の時間を推し量ることも出来ないし、その余裕もない。



 俺は僅かな隙をついて、「風刃(ウインドカッター)」を放つとともに、一気に攻め込む。



 すると、「水の息吹(ウォーターブレス)」をさっきまでより間隔を短く、ウインドカッターを丁度相殺できる程度の威力で放ってきた。


 戦いの中で学んでいるようだ。



 しかし、ここで攻め切る!!



 俺は切り札である「神速」を発動してやつの首元を狙う。


 さすがのアクアドラゴンもこれには対処が遅れる。しかし、一瞬遅れはしたが、素早い動きで首元に迫る剣の防御に構える。



 だが、それはフェイク。



 俺は剣をスキル「剣術」を用いることで「神速」の速度を抑えこむのではなく完全に制御して、奴の胸元に突き刺した。



「グオォォォォ!!!!」



 やつは「翻訳魔法」ではなく、ドラゴンの声帯から声を出して苦しむ。

 俺を爪で振り払いに来る。


 剣は深々と突き刺さっていた。抜いてこれを躱すことは不可能だ。


 俺は剣をためらいなく捨てて距離を取る。



「グハッ……!!」


 俺は「鑑定」で体力を確認する。



ステータス

 名前:ハクア


 種族:アクアドラゴン


 職業:なし


 Lv:30(経験値2422/3000)


 年齢:41245795


 HP:22214/60000


 MP:59913/60000


 状態:出血(大)



 よし。HPがかなり削れている。


 ステータスが世の理だとしても、勿論同じ攻撃を当てても部位によってダメージは異なる。


 ドラゴンの身体の構造はわからないが、今回は上手く攻撃が通った。



 刺さった剣を抜いて捨てたアクアドラゴンの身体が光を発する。


ステータス

 名前:ハクア


 種族:アクアドラゴン


 職業:なし


 Lv:30(経験値2422/3000)


 年齢:41245795


 HP:60000/60000


 MP:27502/60000


 状態:なし



 一先ずは成功した。


 「神速」を早い段階で使ってしまったのは惜しいし、俺のMPもそれなりにさっきまでの戦いで消耗しているが概ね戦況は悪くないと感じている。


 問題はここから。



 アクアドラゴンの周りに渦潮がいくつも現れる。


『よくやったと褒めてやろう。妾の魔力では致命傷から回復出来る回数は1度のみ。じゃからここからは回復のための魔力残量を考える必要はなくなるわけじゃ。』


 これも予想はしていた。



 第二形態に変身するゲームのラスボスのごとく、戦いは大きく変わる。


 ここからは魔法戦だ。気を引き締めていこう。

前半戦終了です。

区切りのいいところで止めたので相変わらず短いです。


いつの間にか10万文字突破してました。いえーい。

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