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第35話 突破口

 俺は目を覚ました。


 隣を見ると生まれたままの姿のルナが寝ている――なんてことはなく、先に起きて仕事に行っているようだった。



 昨日は少しやりすぎた。



 いや、勿論スキル「手加減」で一応スキルの制御はしたんだけど結構ヤバかった。



 しかし、昨日で一番驚いたのは「真の王の器」の能力が解放されたことだ。


 手に入れた称号はこれ


詳細


「純愛の王」・・・「性技」を極めたにも関わらず相手を真に想って行為を行った。初心忘れるべからずを貫いたものに与えられる称号。



 「相手を真に想って」とか言われると少しばかり照れてしまう。

 ちなみに初心忘れるべからずとは「初めてのみっともなかった姿を忘れてはならない」というのが正しい意味だ。


 学生時代、生徒会長に立候補したやつが、「私は何でも初めからそつなくこなすことが出来ました。これからもその力を発揮して~」とか演説した末に「初心忘れるべからずをモットーに頑張っていきます!」とかいって占めていたが

 「お前初めから何でもそつなくこなしてきたんじゃないのか……」と心の中でツッコミを入れたことがある。


 間違って言葉が使われることも多いがそれがまた新しい意味として定着するパターンもあるようで言葉は面白い。


 この場合、「性技極めたからって調子に乗らなかった。」っていうのが正しい解釈で「初めの想いを忘れなかった。」的な意味ではない。

 こういうところから解釈の違いが起こるのだろうなぁ。


 後の方がなんか意味的には洒落てはいるよな。




 そして、ここからが本題だ。

 例の能力が解放された結果はこんな感じである。


詳細


「真の王の器」・・・触れたもののスキルや特性、能力を取り込める。ステータスは相手の合意があれば可能。ただし死後1日以内なら強制的に取り込むことが可能。種族スキルも通常スキルとして取り込めるようになった。



 とのことだ。「種族スキル」とはなんなのかと考えてみたがおそらく種族が持つ特性のようなものだろう。


 普通のスキルとして表記されていなかった「オークの精力」などがここに当たるのかもしれない。


 そしてこのスキルの活用法を考えたところすぐに「水中での呼吸が出来るスキル」、「水中で自由に動けるスキル」それに加えて「水中での視力を保つスキル」という種族スキルを海の生き物から奪えば海竜と互角に戦えるのでは?

 ということに気づくのに時間はかからなかった。


 これが突破口になるかもしれない。



 中庭に出て朝の訓練をする。最近は専らアクアドラゴンとの戦闘シミュレーションだ。


 スキル「剣術」を使い接近戦をする方針だが、尾を使っての攻撃も想定されるので相手の手数が厄介だ。



 しばらくすると中庭にルナが出てきた。


「あ、あの、今日もよろしくお願いします。」


 少しぎこちない。可愛い。

 まあ、昨日はあんなに……。


 ……思い出すのはやめよう。下半身に血液が集まってきそうだ。



 ルナは訓練が始まると真剣に取り組んでいたのでそこは安心できる。




 そして、ルナが短剣を風属性魔法で扱う練習をした後、俺は木剣を取り出す。模擬戦をするのだ。


 前にも言った通り、高ステータスの人が低ステータスの人に訓練をつけるとその訓練効果は上がる。

 しかし、これを知った時に「弱いやつをあしらったらそいつが格段に強くなってしまわないか?」との懸念は湧いたが、高ステータスの人が「訓練をつける意思」を持って訓練を行わなければその恩恵は受けないらしい。ので安心した。


「では、行きます。」


 飛んでくる短剣を躱し続ける。

 ルナはまだ呼吸をするように操作が出来るわけではないし、使える短剣も2本しかない。


 よって躱すのは容易い。


 俺との訓練のおかげでMPは上がっているので長時間の訓練が出来るようにはなっているが。



 俺は最小限の動きで躱すことを心がける。

 俺は前の世界でほとんど戦闘経験がないといっていい。戦闘の「勘」というか「感覚」を養わなければ同ステータスの相手と戦っても競り負ける。ステータスにない。経験というものも戦闘を大きく左右するだろう。


 なので、アクアドラゴンには「剣術」スキルでゴリ押しする予定なのだが。



「なっ!」


 今少し掠りそうだった。


 ルナは操作がまだそんなに上手くない。なので視線などから短剣の動きを予測するというのを主に俺の訓練として行っていたのだが、それに気づいたのだろう。フェイクを入れてきた。


 確実に成長してきているな。



 アクアドラゴンとの戦闘シミュレーションでも感じていたが、手数が多いというのはそれだけでやっかいなものだ。

 この戦闘スタイルを確立出来たらルナは格段に強くなる。


 暫くルナの攻撃を避け続けた後、俺はルナに接近する。


「今日はこの辺にしようか。」


 短剣を全て躱し、ルナに木剣を突き付けた後、そう声をかける。


「はい……。そうですね…………。」


 ルナはMP使用による疲れが出て、息が少し乱れていた。



 ルナと一緒に城に戻り朝食をとる。


 メイド達の視線がいつもと少し違った気がしたので朝食を食べながら「身体強化」で聴覚を上げると、俺とルナのことを話していた。


 メイド達には既に広まっている話らしい。昨日の今日でバレているのか……。


 話の中では祝福ムードだったので問題はないだろう。だが、この調子だとメイド以外にもすぐに広まりそうなんだが。



「今日は釣りに行こうと思うんだけど一緒に行くか?」


 俺はルナに声をかける。

 とりあえず稲を採取した近くの湖で釣りをしてみる予定だ。


 俺の求めるスキルが取れればいいのだが……。

 淡水魚と海水魚では体の仕組みも異なるので、「水中で自由に動けるスキル」、「水中での視力を保つスキル」は手に入っても「水中での呼吸が出来るスキル」は望み薄かもしれない。


「はい。よくわからないですけどロイ様と一緒なら行きます。」


 というわけでルナと一緒に行く。


 これってデートになるのか? 釣りデートって女子のウケとしては二分されそうではあるな。


 そして、アネットには「今日はやることがある。」と言ってある程度任せる旨を伝えておいた。



 さて、デートに行ってみようか。

今日は自分にとっても休日なので短くても更新してみるか。と思いましたがキリのいいところでいったん切りました。

調子よければ今日もう一回更新するかもです。でも予定は未定です。


というか今話が一度データが飛んで発狂しそうでしたが頑張りました。


1章は序盤でgdgdやりたくないという理由でサクサク進めましたが、

2章も元々は短編集的な予定だったのもあり、短くなりそうですね。


10/18 戦うのに必要なスキルを加えました。

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