視線の主
ヤバイよヤバイよ。
いやいや、ふざけてないからな?
本当にこうなんか何かに見られている気がする。
じゃあ、なんなんだ?
一体、なんだっていう...
振動。
音に表すなら...「ズズン」?
足音だ...おそらく、僕を見ている奴の...
再び振動。
やばい、こっち来る。
恐る恐る振動している方を見る。
そこにいた。
全身が青い。
自分と同じ...いや少し大きい。
次に丸い。
そして今もズズン、ズズンと足音を出している。
現れたのは、そう...
スライムである。
....ん?スライム?
え?スライム?
は?スライム?
「スライム」ってあの某竜のクエストの青いぷよんぷよんしてるアレ?
ていうか、それなんですけど。
そういえばここ地球だったけ?
草原にスライムがいるわけないよね〜。
まさかここ異世界なの?
「スキル」とか異世界要素っぽいのあったけど、ほんとに異世界なのか?
改めてスライムを見る。
...こっちに近づいている気がするのは気のせいかな?
そして、僕を見ているのは気のせいかな?
まさか、さっき僕をから見ていたのはこい つ?
なんか対抗意識(?)がでてこっちもスライムをじーっと見る。
じーーーーーーっ
スライム LV1
HP : 5/5
MP : 0/0
攻撃力 : 5
防御力 : 3
特殊攻撃力 : 0
特殊防御力 : 0
敏捷性 : 2
お?なんか頭に聞こえてきたんだけど。
まさか、ファンタジー小説でよくある「鑑定」ってやつか?
しっかし、スライム君、ステータス低すぎじゃないかい?
さすが、RPGの序盤中の序盤で出てくるモンスターだね。
これ、運動嫌いな人間の自分でも倒せそう。
ふふ、人間様なめるんじゃないよ、
あ、今は植物か。
ごほん、植物様舐めるんじゃないよ。
ふふふ、私には分かるぞ。
怯えている貴様の姿が。
見える、見えるぞ!
じーーーーーーーーっ
『魔力の密度が濃い時に生まれる魔物。知能は非常に低く、簡単に倒しやすい。しかし、植物を好物とし、一体だけでも軽く畑を荒らすことができるため、非常に厄介。』
...スライムずっと見てたら説明文的なのが聞こえたんだけど...
『植物を好物』
その言葉だけが僕の頭の中(頭が本当にあるのかは置いといて)に何度も響く。
自分は植物
スライムの好物、植物
...スライムが僕を見ていた理由が何と無くわかった気がする。
自分はスライムに食べられるそうだ...




