激突! サファイアへの意思!:④
「場所間違えたな」
「がうう?」
半透明パネルでピン止めされた場所に向かったにも関わらず割と違う方向へ着いてしまったソルとポン太、偶然にもドロシーと雷太が修行するサファイアの国少し外れた草原にいる。
「誰だこの男、異様な魔力を感じる」
「あ、ああ! 君はソルくんか!! 姫ちゃん探してたよ」
「どうも、そのつもりだったんですが……お邪魔しました」
「待って待って、えっと、とにかく待って!」
焦ってソルの手首を握るも威力を間違えて骨の音と悲鳴が鳴り響いた。HPが半分減った。
強すぎだろと雷太からドン引きされて修行はひとまず打ち止め、倒れた大木やきりかぶに座り込んで雑談が始まる。
ヘレナモルフォと戦った話や姫ちゃんの愚痴で盛り上がる。と言っても愚痴に関してはそこまで悪意は含んでいない。
「そういえばヘレナちゃん何してるんだろう、チャットチャット、あ! 酔った勢いで見て閉じてる!! 急いで返信っと」
「ったくよ、出来上がってたもんな」
「うるさいな」
そして更にドロシーが話し込んでチャットを長時間放置されるヘレナモルフォであった。
雑談を聞き飽きたソルはそろそろ姫探しと言ってサファイアの国へ戻った。
「じゃ、お元気で」
「がうー」
「はーい! またね!! 怪盗団には気をつけるんだよ! で、雷太くんは?」
「なにが?」
「……まぁいいよ、ソルくんを追いかけるんだよ。ちゃんと姫ちゃんと会わせないと」
「はいはいわーったよ」
尾行するもさすが天空都市の英兵、気づかれて姿を消してしまう。仕方なく街角で仲良く暇を潰していると薄くて青い髪の儚い顔立ちをした25歳過ぎのジェントルマン風の男がドロシーに道を尋ねてきた。
「こんにちは、観光で道に迷ってしまったのですが、お尋ねしてもよろしいですか?」
「いいよー! 私も来たばっかりでよく分からないけど!」
「それ道案内出来るのかよ?」




