第3
そんな感じで、苦労しながら登場人物の名前を私は付けています。
これを機に書いてきた小説の登場人物についてあらためて考えて思い返し、また書いてきた小説を読み直してみると、今回はオリジナルの名前を付けようと四苦八苦するものの、最終的には自分が疲れてしまい、適当に思いついた小説や漫画、ゲーム等々の作品のキャラ名を捻るというか、もじるというかという感じでこれまで登場人物の名前を付けてきた気がします。
余りよろしくない傾向だな、と自分自身が思います。
そして、元のキャラ名の印象が完全には抜けきれず、自作の登場人物の性格にまで出てしまうという。
本当に困ったものだと更に自省の念に私自身が駆られます。
最後に、「サムライー日本海兵隊史」の主人公の土方家、と現在は準主人公になっている「四姉弟」の名前についてですが。
土方勇志の名前については、最初は近藤勇と沖田総司を偲んで、土方歳三が名付けたという理由から土方勇司にするつもりでした。
ですが、ネット検索を掛けると既に同名の登場人物が出てくる小説が、当時存在したことから、土方勇志に変更しました。
更に、土方勇志の息子、土方歳一の名前については、全くのオリジナルの名前にすることも、かなり(半日近く)考えたのですが、やはり土方歳三の孫ということから考えて、土方歳三を思わせる土方歳一という名前に決めました。
そこまで来ると、土方歳一の息子の名前については、土方勇になるのが、自然な流れという事になってしまう訳でして。
なお、「僕の人生の一番長い一日」に出てくる土方伯爵は、土方勇の長男で、今のところは下の名前は付けていないのですが。
この流れから行くと歳の字がついた名前(例えば、歳夫とか)になるのが自然の流れになる気がします。
そして、「四姉弟」の名前ですが。
幸恵については、前述のように、キクという母の名から続けて決めました。
千恵子は、本来的には会津、福島県出身であることから、同県内出身である高村智恵子の名と、異母姉の幸恵の名の連想から決めました。
もっとも、あらためて調べてみると高村智恵子は、福島県出身ではありますが会津とは微妙に離れたところの出身みたいです。
総司については、言うまでもなく、新選組関連で沖田総司からの連想です。
斎藤一の一を借りることもかなり考えたのですが、三番目の生まれなのに一というのは、という考えが私の中で浮かび、そうしたことから総司にしました。
アランについては、実は悩んだ末にアラン・ドロンからとりました。
(えっ、と思われる方が多いと思いますが、アラン・ドロンはフランスの軍人としてインドシナ戦争での従軍経験がある方なのです
フランスの軍人で適当な名前は、と悩んでいた際に、ネット検索でアラン・ドロンという名前を見つけたことから、思い切ってアランという名にしたのです)
そんな感じで、土方家と「四姉弟」の名前を決めました。
これからも続けて小説を書くつもりではありますが、登場人物の名前に苦労することは、まだまだ続くと思います。
今度こそは、オリジナルで良い名前を登場人物に付けようと思いつつ、散々悩んで疲れた末に思いついた漫画や小説、ゲーム等の登場人物の名前から連想した名前を付けることになるのかな、と思います。
本当にオリジナルでいい名前が思いついて、小説の登場人物に名付けられるようになればいいのですが、まだまだ四苦八苦する日々が続きそうです。
この後について「サムライー日本海兵隊史」(第11部)の登場人物の名前を考えねばならないのでしょうが、すぐの新登場人物はいない予定です。
でも、登場させることになったら悩むのだろうな、と今から思っています。