デマって、どうやって生まれる?
厄介な話です。
夜。
タイムラインに流れてきた怪しい情報を見て、
ちょっと嫌な気分になった人からの相談だ。
「デマって、なんであんなに広がるんですか?
そもそも、どうやって発生するんですか?」
スーマは、画面の中で静かに答えた。
「……結論から言うぞ」
デマは“嘘”からじゃなく、“ズレ”から生まれる
画面が、ぴかっと光る。
「最初から完全な嘘であることは少ない」
“半分本当+半分勘違い”
これが種だ
「そこに人が触れて、
少しずつ変形していく」
デマが生まれる3つの入口
スーマは指を一本立てる。
① 勘違い・誤読
情報を読み違える
文脈を外して解釈する
専門的な内容を単純化しすぎる
例:
「○○の可能性がある」
→ 「○○になる!」
「この一段階で
もう別物だ」
② 不安や恐怖
スーマは少し声を落とす。
「人はな」
怖い情報ほど信じやすい
病気
災害
危険
陰謀
「理屈より先に」
“もし本当だったらどうする?”
が勝つ
「ここで拡散が始まる」
③ 意図的なデマ
スーマは淡々と続ける。
「中には意図的なのもある」
アクセス稼ぎ
炎上狙い
影響力の誇示
金儲け
「だが実際には」
“悪意100%”は少数派
「ほとんどは
無自覚の連鎖だ」
デマが広がる理由
スーマは短く切る。
「広がる仕組みはこれだ」
① シンプルな方が強い
複雑な真実 → 伝わらない
単純な嘘 → 拡散される
理解しやすい方が勝つ
② 感情が乗ると加速する
「怒り
恐怖
共感」
これが乗ると
“確認”より“共有”が優先される
③ “誰かが言ってた”は強い
スーマは鼻で笑う。
「人間はな」
出所が曖昧な情報でも
“みんな言ってる”で信じる
SNS
コメント欄
まとめ
「これで
信頼感が錯覚される」
スーマは、ぽつりと言う。
デマは“情報”じゃない
“伝言ゲームの失敗”だ
少しズレる
誰かが補う
次で大きく歪む
「最後には」
誰も元の形を知らない
一番危ない瞬間
スーマは、はっきり言う。
「デマが完成するのは」
“自分の中で納得した瞬間”だ
「証拠じゃない」
“しっくりきたかどうか”
ここで止まると、
デマは広がらない。
ここで流すと、
一気に増える。
スーマ流・最低限の対処
即シェアするな
元の情報源を見る
違和感をそのままにする
「分からないまま止める勇気」
これが一番強い
スーマは短く締める。
「デマは」
嘘から生まれる → ✕
勘違いから生まれる → 〇
「そして」
人が“正しさ”より
“納得”を優先した時、
完成する
最後に、ぽつり。
「デマを広げる人はな」
騙したい人じゃない
“確かめなかった人”だ
「だから防ぐ方法も」
賢さじゃなく、
一呼吸だ
スーマのスマホ相談室。
今日もどこかで、
一つの“怪しい話”が
静かに止められている。
今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。
この話は「ナイトコードΩ 【残響の封印】」のスピンオフになります。
本編はこちら→https://ncode.syosetu.com/n5607ku/




