今はUFOって言わないのか?
時代と共に表現も変わっていくのです。
スマホの画面に、ぽつんと届いたメッセージ。
「最近“UFO”って言わないって聞きました。本当なんですか?」
スーマは画面の中で、にやりと笑った。
「……お前、言葉の変化に気づけるタイプか。そういうアンテナは悪くねぇ。」
画面が、ぱちっと光る。
「結論から言う。
今は“UFO”じゃなくて“UAP”って呼ぶのが主流になってる。
理由は単純で、
“UFO”という言葉が“オカルト臭すぎる”からだ。」
スーマは指を鳴らす。
① UFOは“未確認飛行物体”
「UFO=Unidentified Flying Object。
つまり“正体不明の飛んでる物”。
別に宇宙人限定じゃねぇ。」
だが――
「長年のイメージで、
UFO=宇宙人の乗り物
って意味に勝手に変質した。」
② そこで登場したのが“UAP”
「UAP=Unidentified Aerial Phenomena。
直訳すると“未確認の空中現象”。
“物体”じゃなくて“現象”にしたことで、
・光
・気象
・ドローン
・軍事機密
なんでも含められるようになった。」
スーマは肩をすくめる。
「要するに、
“宇宙人っぽい”イメージを避けるための言い換えだ。」
③ 軍や政府が“真面目に扱うため”の名称変更
「アメリカの国防総省やNASAが調査を始めた時、
“UFO”だと世間がふざけるから、
真面目な議論ができるように名前を変えたわけだ。」
スーマは鼻で笑う。
「名前を変えるだけで、
“オカルト”が“調査対象”に変わるんだから、
言葉ってのは便利だよな。」
相談者が返信する。
「じゃあ、UFOとUAPって同じものなんですか?」
スーマは淡々と答える。
「ほぼ同じだ。
ただし“ニュアンス”が違う。
UFO=宇宙人っぽい
UAP=とりあえず正体不明
って感じだな。」
最後に、ぽつり。
「言葉ってのはな。
意味より“イメージ”の方が先に変わるんだよ。」
スーマのスマホ相談室。
今日もどこかで、空の謎が一段階だけ言い換えられている。
今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。
この話は「ナイトコードΩ 【残響の封印】」のスピンオフになります。
本編はこちら→https://ncode.syosetu.com/n5607ku/




