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スーマのスマホ相談室  作者: 神北 緑


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238/239

今はUFOって言わないのか?

時代と共に表現も変わっていくのです。


スマホの画面に、ぽつんと届いたメッセージ。

「最近“UFO”って言わないって聞きました。本当なんですか?」


スーマは画面の中で、にやりと笑った。

「……お前、言葉の変化に気づけるタイプか。そういうアンテナは悪くねぇ。」


画面が、ぱちっと光る。


「結論から言う。

今は“UFO”じゃなくて“UAP”って呼ぶのが主流になってる。

理由は単純で、

“UFO”という言葉が“オカルト臭すぎる”からだ。」


スーマは指を鳴らす。


① UFOは“未確認飛行物体”

「UFO=Unidentified Flying Object。

つまり“正体不明の飛んでる物”。

別に宇宙人限定じゃねぇ。」


だが――

「長年のイメージで、

UFO=宇宙人の乗り物

って意味に勝手に変質した。」


② そこで登場したのが“UAP”

「UAP=Unidentified Aerial Phenomena。

直訳すると“未確認の空中現象”。

“物体”じゃなくて“現象”にしたことで、

・光

・気象

・ドローン

・軍事機密

なんでも含められるようになった。」


スーマは肩をすくめる。


「要するに、

“宇宙人っぽい”イメージを避けるための言い換えだ。」


③ 軍や政府が“真面目に扱うため”の名称変更

「アメリカの国防総省やNASAが調査を始めた時、

“UFO”だと世間がふざけるから、

真面目な議論ができるように名前を変えたわけだ。」


スーマは鼻で笑う。


「名前を変えるだけで、

“オカルト”が“調査対象”に変わるんだから、

言葉ってのは便利だよな。」


相談者が返信する。

「じゃあ、UFOとUAPって同じものなんですか?」


スーマは淡々と答える。


「ほぼ同じだ。

ただし“ニュアンス”が違う。

UFO=宇宙人っぽい

UAP=とりあえず正体不明

って感じだな。」


最後に、ぽつり。


「言葉ってのはな。

意味より“イメージ”の方が先に変わるんだよ。」


スーマのスマホ相談室。

今日もどこかで、空の謎が一段階だけ言い換えられている。

今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。


この話は「ナイトコードΩ 【残響の封印】」のスピンオフになります。

本編はこちら→https://ncode.syosetu.com/n5607ku/

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