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スーマのスマホ相談室  作者: 神北 緑


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236/238

動物が“言葉を覚える”のと“理解している”は別物だよな?

これを勘違いしている人は結構いると思います。


スマホの画面に、ぽつんと届いたメッセージ。

「動物が言葉を覚えるのと、それを理解しているのって全然違いますよね?」


スーマは画面の中で、にやりと笑った。

「……お前、そこに気づくのは相当センスあるぞ。普通は“喋れたら理解してる”って思い込むからな。」


画面が、ぱちっと光る。


「まず結論から言う。

動物が“言葉を覚える”=音と行動のセットを学習してるだけ。

“理解している”=概念を頭の中で扱えている状態。

この二つはまったく別物だ。」


スーマは指を鳴らす。


① 動物が覚えているのは“音の合図”

「犬が『おすわり』で座るのは、

“おすわり=座る”を理解してるんじゃねぇ。

『この音が聞こえたら座ると褒められる』

という条件反射だ。


つまり、

言葉そのものじゃなくて“音のパターン”を覚えてるだけ。」


② “理解”とは“概念を扱える”こと

「じゃあ“理解”って何か?

例えば『ボール』という言葉を理解するなら、

・丸い

・投げられる

・遊ぶ道具

・他の物と区別できる

こういう“概念のまとまり”を頭の中で扱えるってことだ。


動物の多くは、

この“概念処理”ができない。

できるのは一部の高知能動物だけだ。」


③ オウムやイルカが“喋る”のは理解じゃない

「オウムが人間の言葉を真似するだろ?

あれは 発声器官が優秀なだけ で、

意味はほぼ理解してねぇ。


イルカやチンパンジーは多少“概念”を扱えるが、

それでも人間の言語理解とは別物だ。」


相談者が返信する。

「じゃあ、動物は言葉を“使ってるように見えるだけ”なんですか?」


スーマは鼻で笑う。


「そうだよ。

動物は“言葉を理解してる”んじゃなくて、

“人間が勝手に理解してるように見てる”だけだ。


人間は都合よく“意味”を読み取る生き物だからな。」


最後に、ぽつり。


「言葉ってのはな。

発音できることより、

“概念を扱えるか”が本当の知性なんだよ。」


スーマのスマホ相談室。

今日もどこかで、知性の境界が一段階だけ鮮明になっている。


今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。


この話は「ナイトコードΩ 【残響の封印】」のスピンオフになります。

本編はこちら→https://ncode.syosetu.com/n5607ku/

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