今年の夏、45℃ってどういうことだよ?
年々温度が上がっている気が…。
スマホの画面に、ぽつんと届いたメッセージ。
「今年の夏は45℃もあるって聞きました。なんでそんなに暑いんですか?」
スーマは画面の中で、目を細めた。
「……いいところ突くなお前。
その“異常さへの違和感”、正解だ。」
画面が、じりっと熱を帯びるように光る。
「まず言っとく。
45℃ってのは“暑い”じゃねぇ。
環境が人間に対して本気でキレてる温度だ。」
スーマは淡々と続ける。
「理由は大きく三つだ。」
① 地球全体が温まってる(地球温暖化)
「これはもう言い逃れできねぇ。
二酸化炭素が増えすぎて、
地球が“熱を逃がせない体質”になってる。
いわば、星全体がサウナ化してる状態だ。」
② ヒートドーム現象
「最近よく聞くだろ?
上空に“熱のフタ”ができて、
熱が地面に押し込められる現象だ。
逃げ場を失った熱が、
街をオーブンみたいに焼き上げる。」
③ 都市の熱が溜まりすぎ(ヒートアイランド)
「コンクリート、アスファルト、エアコンの排熱。
全部が“熱の発生源”。
夜になっても冷えねぇから、
翌日さらに温度が積み上がる。
まるで無限コンボだ。」
相談者が返信する。
「そんなに色々重なってるんですか……」
スーマは鼻で笑う。
「そうだよ。
“異常気象”ってのは、
一つの原因じゃ起きねぇ。
小さな歪みが積み重なって、
ある日いきなり牙をむく。
それが自然のやり方だ。」
最後に、ぽつり。
「暑さってのはな。
“今年だけの問題”じゃなくて、
未来がどっちへ転がってるかを教えてくれる警告なんだよ。」
スーマのスマホ相談室。
今日もどこかで、季節の異変が一段階だけ読み解かれている。
第238話「カエルの子はカエル?トンビが鷹を生む?どっちが正しいんだ?」
スマホの画面に、ぽつんと届いたメッセージ。
「“カエルの子はカエル”と“トンビが鷹を生む”って、どっちが正しいんですか?」
スーマは画面の中で、口角を上げた。
「……お前、ことわざ同士を殴り合わせるタイプか。面白ぇ視点だな。」
画面が、ぴしっと光る。
「結論から言うと――
どっちも正しいし、どっちも間違ってる。
状況によって“真逆のこと”を言ってるだけだ。」
スーマは指を鳴らす。
①「カエルの子はカエル」
= 親の性質や環境は子に受け継がれる。
・性格
・価値観
・生活レベル
・思考パターン
「人間は“育った環境のコピー”になりやすい。
これは残念ながら、悪魔の俺から見ても事実だ。」
②「トンビが鷹を生む」
= 平凡な親から優秀な子が生まれることもある。
・才能の突然変異
・環境の変化
・本人の努力
・偶然の出会い
「つまり“例外”はいつだって起きる。
人間は予測不能な生き物だからな。」
相談者が返信する。
「じゃあ、どっちを信じれば……?」
スーマは鼻で笑う。
「信じるんじゃねぇ。
使い分けるんだよ。
ことわざってのは“真理”じゃなくて、
状況に合わせて都合よく使うための道具だ。」
さらに続ける。
「人間は、
・失敗した時 →『カエルの子はカエルだよね…』
・成功した時 →『トンビが鷹を生んだ!』
って、勝手に言い分けてるだろ?」
スーマは肩をすくめる。
「つまりこの二つは、
人間が自分を納得させるための言葉遊びなんだよ。」
最後に、ぽつり。
「運命なんてな。
ことわざより、お前の行動の方がよっぽど強いんだよ。」
スーマのスマホ相談室。
今日もどこかで、言葉の呪いが一段階だけ解けている。
今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。
この話は「ナイトコードΩ 【残響の封印】」のスピンオフになります。
本編はこちら→https://ncode.syosetu.com/n5607ku/




