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闇を統べる者  作者: 吉岡 我龍
天神
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天神 -備えあれば患いなし-④

 自分が立ち合い稽古をした相手がセイラムを殺した存在だとは夢にも思わなかったのだろう。

当面の敵を『神族』だと考えていたカズキはネクトニウスやナイルにその旨を伝えると、まずはルマーを連れて『モ=カ=ダス』へ向かおうとした。

「ちょっとカズキ。私の所に顔も出さないで何処に行くつもり?」

ところが出立前、オンプの鞍に乗り込んでいる時にフランセルが鋭い眼差しを向けて登場すると空気は一気にひりつき出す。

「今回は『剣撃士団』としての用事なの。貴女には関係ないでしょ?」

「あら?でもここは『ネ=ウィン』よ?だったら4将としての立場の方が優先されない?」


「・・・わかった。それじゃフランセルも来いよ。お前もあいつらと戦う時が来るかもしれねぇしな。」


いい加減この関係にも決着を付けねばならない。そうは思いつつも戦いの事以外では少し臆してしまうカズキは自己嫌悪を隠しながら提案をしてみると、彼女は先程までの苛立ちを見事に霧散させてしまう。

それは提案の内容だけではなく、実はフランセルが黒い竜に乗るのが初めてだった為だ。

「・・・し、仕方ないわね。今回はそれで許してあげる。」

強がってはいるものの口元は既ににやけている。ただ、ここで指摘するとまた出立が遅れかねないのはルマーもわかってくれたらしい。

「さ、それじゃ行きましょ。」

こうして4人はオンプに連れられて遥か東にある『モ=カ=ダス』へと向かう。ちなみにフランセルは空を飛ぶという貴重な体験から到着してからも感無量と言った様子ですっかり大人しくなっていた。




「ようこそカズキ様。」

「よくきたな、カズキ。」

一応事前に先触れを飛ばしていたので女王イェ=イレィもすんなりと受け入れてくれたがフロウも来訪していたと知り、カズキは少し畏まる。

「イェ=イレィ様、フロウ様、ご無沙汰しております。本日は『神族』との戦いに向け、是非イェ=イレィ様との模擬戦をお願いしたく、参上致しました。」

「はい。それは構いませんが・・・先にヴァッツ様の御様子を教えてください。大怪我の影響はありませんか?少し気落ちしているともお聞きしています。本当に大丈夫なのですか?」

流石はヴァッツに心酔する女王だ。『トリスト』からは箝口令を敷かれているのに、かなり詳細な情報を得ているらしい。


「はい。現在は落ち着いています。気落ちしているというのは恐らくクレイスと多少揉めたからでしょう。」


今日は胸を借りるのだから許されそうなものは提供しても良いだろう。カズキも知っている限りの事を伝えるとイェ=イレィは優しい微笑みを浮かべて見せる。

「これからクレイス様を御支えになるのです。でしたら今のうちに衝突しておくのも良い経験になるでしょう。」

確かにこの先何十年も国王と大将軍として付き合っていくのだから多少の揉め事くらいで仲違いしていては話にならない。

カズキもその意見には深く頷くと納得してくれたのか、彼女は全員を連れて荘厳な訓練場へ案内してくれた。


いつもご愛読いただきありがとうございます。

本作品への質問、誤字などございましたらお気軽にご連絡下さい。

あと登場人物を描いて上げたりしています。

よろしければ一度覗いてみて下さい。↓(´・ω・`)


https://twitter.com/@yoshioka_garyu

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