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名前を失う異世界物語  作者: きなこもち
1章・生存競争
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決戦前

「どうだ。俺と組む気になったか?」

正直、ここで断る理由が見当たらない。

「いいかな、ルーアン?」

「えぇ。ダメな理由がないわ。作戦を決めましょう。

じゃあまず、トニーの戦術価値を開示してもらうわ。アンタ、何が出来る?」

「あの『雷』のアルバ、あれならタイマンで勝てる。」

「本当か!?」

さっき苦戦した相手に勝てるという宣言に、思わず大きな声が出る。

「本当だ。あとで見せてやるよ、俺の能力。」

「それには及びません☆アタシが能力読込(インストール)しますから☆」

「おう、なんだか知らんが頼むわ。」


─数十分後─

「うし!これで決まりだな!」

「本当に、これでいいのか、トニー?」

「応よ!というか、お前らの方が危ないんじゃないのか?」

「いや、こっちには切り札があるかもしれない。」

「切り札?そんなのあったかしら。」

「心当たりぐらいならあるって話。

ま、このプランなら間違いはないだろ。行けるはずだ。新しいスキルもあるしな!」

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