属性
「あぁ、属性というのは、その人が使えるスキルや装備の性質のことデス☆
基本的には使えば使うほど成長していくので、ルーアンさんぐらいの歳の頃にもなれば火炎放射ぐらいできてもおかしくないのデスが...」
なによ、と憤慨の目でルーアンが答える。
「仕方ないじゃない。属性と言っても、付与されたばかりなんだし、第一炎とか!
成長なんてしようものなら1発で居場所がバレるクソ能力じゃない!」
...確かに。
他の『草』や『風』、『光』『影』あたりの自然界にも存在するものなら自然に擬態できるが、人間の文明の産物である『炎』では、そうはいかない。
今のように、洞窟の中で松明に火を灯すぐらいが関の山...
「ちょっと待て。この松明、寿命長すぎじゃね?」
明らかにおかしい。僕は昨晩から眠れていないので、ルーアンが1度もこの明かりを取り替えていないことは分かる。
「そうなのよ。なぜかその木、邪魔だからって捨てても捨てても戻ってくるのよ。仕方がないから松明として消費しようとしたら、ずっと火が消えないから重宝してるわ。
木の枝を何本も折るのも面倒だしね。」
「なんだそれ。変だな。」
「変っていえば、貴方のその剣よ。
いくらなんでもあんな葉っぱすら切れないなんて、刃物としておかしいんじゃない?」
刃物としておかしいってなんだよ...とツッコもうとしたその時。
ガサガサ...ガサガサ...
「...侵入者!応戦するわよ!」




