魔本の目的
朝になって、ルーアンが戻ってきた。
その間、ヴィヴィの『目的』とやらを聞き出そうと試みたのだが、「怪我人は早く寝て下さい☆」と、一向に答えてくれなかった。
「で、いい加減いいだろ、教えてくれよ。お前の『目的』。」
「端的に言って、エネルギー集めです☆」
「エネルギー?」
「そう、アタシ、どうしても、早急に、エネルギーが必要なんデス☆貴方の世界の時間の隙間で異世界に飛んだのでこのトライで手に入れば『早急』に手に入ったことにはなるのデスが、逆に今回の転移で手に入らなければ、あんな怪しい魔本を買ってしまう貴方のような間抜けがいてくれない限り、エネルギーが手に入らずにタイムオーバー!ってワケなんデス☆」
よく分からない上に長い話を滔々と語るあたり、サポートキャラに違いはないのだろう。
「イマイチ要領を得ないな...要はエネルギーが手に入れば、僕は地球に帰れる、と。」
「そうデス☆何か無いですかねぇ、ルーアンさん?」
と、ここまで無言で苛立たしげに会話を聞いていたルーアンが呆れたように答える。
「本当にこの世界のことを知らないのね、アンタ達。」
「どういうことだ?」
「いい?私の目的は、この『生存戦争』を勝ち抜いて、『朱の珠』を手に入れること!それにはね、莫大なエネルギーが内包されていて、要は手に入れた人間に不老不死をもたらす代物よ!」
「生存戦争?」
物騒な答えに、思わず疑うような声を上げる。
「そう、世界が燃えた次の日、空から手紙が降ってきたのよ。ちょうどいいから読んであげる。」
そう言って、彼女は1枚の紙を取り出した。




