目次 次へ PR 1/82 プロローグ 僕は魔法使いになる。この本で─ 僕は昔から勉強も運動も得意でも下手でもない。全部そこそこだ。 そのせいでヒーローにもネタ枠にもなれず、友達は数える程しかできなかった。 だが数少ない友人たちは人脈が広く、僕一人に構っている時間はない。 暇になった僕は休みになれば家に引きこもり、ネットサーフィンで時間を浪費する。 学校の休み時間も、申し訳程度の予習と、SNSに消えていく。 ─だからだろうか。こんなものを買ってしまったのも。