第十二話 うおーん、俺はまるで活火山だ
華北での激戦続く中、戦争の火の手は自由都市上海にも迫っていた。第二次上海事変の始まりである。
八月五日、上海の非武装地帯で警戒中の上海海軍特別陸戦隊が中国保安隊に襲撃を受ける。
史実と違い、機械化されていた部隊はこの攻撃に徹底反撃。装甲車を前にたて、「よくもやりやがったな!」
とあたり構わず弾をばら撒く。
この反撃に、日本軍から中国国民を守るためと、上海を包囲していた中国軍部隊が進行を開始する。
「いい加減にしてくれ!」
日本政府は悲鳴を上げるが、国民様はヒートアップ。
暴支膺懲と帝都各所で暴動を起こす。
「「祭りだ祭り中国解体ショーを俺らは見たいのだ。」
朝日新聞など、この機に支那全域を帝国に編入せよと世論を煽る。
「清帝国だって異民族王朝なのだ、天皇陛下が中華皇帝になって悪い道理はない」
イケイケドンドンの世論は無責任極まる言説さえ飛び出す始末。
好景気、それも明治建国始まって以来の大景気は国民を狂乱させていた。
八月十五日、中華民国は全国総動員令を発令、此処に日中は全面衝突を開始する。之を受けて日本政府も、上海派遣軍を急派、情勢は混乱を極めていく。
クスクス笑うはメイドさんばかり。
八月二十日 世界を仰天させる事態が起こる。
日本海軍が上海周辺の中国軍への大規模艦砲射撃を開始したのだ。
参加兵力は大和、武蔵、信濃、紀伊、長門、陸奥、扶桑。山城のビックシスターズである。
シスターズ?大和と武蔵が居るのはおかしいが置いておくとして、姉妹はおかしいのではないか?
いや、おかしくはない。
彼女らはメイドさんによってドナドナされ生まれ変わっていたのだ。
戦艦全部を大和型に。某海軍大臣が顎を外していた正体が之だ。
呆気にとられる各国居留民の前で姉妹は砲門を開いた。
「砲身命数尽きようとなんら問題はない撃って撃って撃ちまくれ。」
今までの鬱憤を晴らすように姉妹達は咆哮する。
其れもそのはず之は示威行動でもあるのだ。主に英米に対して。
英米は、ワシントン海軍条約をブッチした日本海軍が、何やら戦艦を大量に建造中との情報は掴んではいた。既存戦艦を一気に廃艦にする暴挙に笑ってさえいたのだ、この時まで。
「お前らはこの鋼鉄の姉妹を全部相手にできるのか?」
大日本帝国海軍は世界に宣戦布告したのだ。日本は異常ともいえる建艦能力を持っている。
「大日本帝国が中華の地で疲弊したなら手を出そう」
そう思っていた列強は。ここでたたらを踏む事となる。
上海周辺の中国軍をこの世から退場させた日本軍は一気に軍を上陸させる。中華一番決定戦第二ラウンドは此処に開幕した。
「お待たせしました提督♪大和型戦艦大和です、武蔵だ、信濃です、紀伊です、長門だ、陸奥よ、扶桑です。山城ですetc」




