加速と炎
暴食の短剣の効果を知ろうとした らいは、効果を知る間もなくゴブリンを真っ二つにした
らい「ま、マジか…これが…攻撃力100の武器か。」
驚く間もなく、他のゴブリンも次々と攻撃を始める
らい「あっぶな!」
ゴブリンが手斧を投げ、それをギリギリ…いや、少し掠ってしまっていた
らい「っ!痛ってぇ!」
今まで気にしなかったが、パーティと行動していたのは利点が大きかった
らい「これがソロの攻略者がほとんどいない理由…か。
【ステータス】!」
ステータスウィンドウを開き、SP:10を全て速力に振り、現状の打開を試みる
らい「これなら今の俺なら、こいつらくらい余裕だろ!」
そう言うと一気にゴブリンとの距離を縮め、一振で2体のゴブリンを討伐する
らい「やっぱり、この短剣やばすぎだろ…あと、3体!」
すると、少し離れたところから炎が飛んできた
らい「な!」
ギリギリで躱し、何とか直撃を避ける
らい「ま、マジかよ…なんで6級亀裂にゴブリンメイジが!」
状況を考える間もなく続けざまに攻撃が飛んでくる
らい「くっ!まずはメイジを何とかしないと…はっ、そうだ!」
元々使っていた剣をメイジに投げ、メイジの気を逸らす
らい「今だ!」
その瞬間、メイジの首を切り落とし、続けざまに残り2体のゴブリンの討伐も完了する
らい「よっしゃ!勝てた!」
初のソロ集団戦、6級ではありえないゴブリンメイジの討伐、成長していると実感し、喜びを隠すことなく素で喜んでいた
【SYSTEM】
〈レベルアップ〉×6
らい「うおっ!急激にレベルが上がったな、さすがにゴブリン5体とゴブリンメイジも倒してるんだ、そりゃ上がるか」
【SYSTEM】
〈スキル獲得:〈ゴブリンキラー〉〈一騎当千〉〉
らい「お、スキルが2つも!えっと、
ゴブリンキラーはゴブリンへの与ダメが10%上がって、
一騎当千は相手が多数でこちらが1人の時に相手に与える与ダメが5%上がる、
それと、SPが60!なんでこんなに…あ!あの功績か!」
らい「速力に13、筋力に10、感覚には多めに30くらい振っておこう、あと体力17かな。
とりあえずSPはこんな感じかな、てか、1レベルに貰えるSPは本来は5なのか…功績効果すごいな。」
そして、全てのSPを割り振った後、他にクエストがないかウィンドウを確認してい
【SYSTEM】
〈速力と感覚が30を超えました〉
〈スキル獲得:〈予測:Lv.1〉〈超加速:Lv.1〉〉
らい「お!また新しいスキルか、予測はレベルを上げたら強そうだし、超加速は…」
超加速を使用した瞬間、約30メートルの距離を一瞬にして移動することができた
らい「超加速めっちゃ使えるじゃん!
洞窟内だから景色がほとんど変わらないけど、メイジの死体があそこだからかなりの距離の移動が一瞬でできる!
けど、これMPの消費多いな…1秒くらいしか使ってないのに、10も減ってる。
魔力は上げてないからそんなに多くないんだよな…。
それに、発動後に1秒くらい硬直が発生するのか…一応、超加速を切らずに動き続けるとMPはかなりいるけど、切るまで硬直は入らない、使いづらいな、
それに、継続でも結構しんどいな、視界が歪む…MPが沢山あっても、これだと継続できて3秒が限界だ。
それと、これが次のクエストか…って、クリアしてんじゃん!」
【SYSTEM】
〈クエスト:ゴブリンを5体討伐せよ〉CLEAR
〈以下より報酬を選択してください〉
[ SP10
スキル:短剣術:Lv.1
ランダムボックス ]
〈クエスト:ゴブリンメイジを討伐せよ〉CLEAR
〈以下より報酬を選択してください〉
[ SP20
スキル:火魔法:Lv.1
レア度3以上確定ボックス]
らい「こんなの決まってる、2つともスキルだ!」
【SYSTEM】
〈スキル獲得:〈短剣術:Lv.1〉〈火魔法:Lv.1〉〉
らい「かなり色々手に入ったな、えっと、今のステータスは…」
【SYSTEM】
《個体名:天月 雷》
《Lv.8》
《HP:104/150 MP:24/75》
[現在のステータス]
筋力:20 速力:30 感覚:50 体力:30 魔力:15
[所持SP:0]
{スキル}
〈第六感:Lv.4〉〈鑑定:Lv.2〉〈ゴブリンキラー〉
〈一騎当千〉〈予測:Lv.1〉〈超加速:Lv.1〉
〈短剣術:Lv.1〉〈火魔法:Lv.1〉
らい「うん、確実に強くなってるな、
HPは体力1につき5で、MPもおそらく魔力1につき5かな?
HPは自動で回復はしてないけど、MPは10秒毎に1回復してるな、
けど、ここからの行動は一度MPが回復してからの方がいいな、残りが三分の一なのは不安すぎる、
他に気になるのはレベルのあるスキルとないスキルがあるってことくらいか、
あとスキルの組み合わせとかにも慣れとかないと。
火魔法はっと」
そう言うと指先にとても小さな火が灯った
らい「レベルが低いからか、マッチの火くらいの火力しかないけど、これでも結構使えるな。
消費MPも1回の発動で5か、かなり効率がいいな。
放つとどれくらいの速度が出るんだろ。」
そう言いながら放つと、かなりの速度で壁に向かって飛んでいき、壁に焦げ跡ができた。
らい「うわ、結構早いな、だいたい 原付くらいか…普通にやばいぞ。
ここまで検証してわかったことは、レベルなしのスキルはMPは消費しない、レベルありのスキルは基本MPが消費されるけど、第六感と予測、短剣術みたいな常時使用されてるスキルはMPは消費されないのか…
ゲームだと鑑定ってMPいらないイメージだったけど、1回の鑑定で5消費するのか、
考えて使わないと知らないうちにMP切れ起こしちまうな。
さて、そろそろボスに挑むか、クエストもボスを倒せって言ってるしな。」
【SYSTEM】
〈クエスト:ボス:ホブゴブリンを討伐せよ〉
らい「スキルのレベルは…お、超加速と火魔法がレベル2になってる、常時発動スキルは効果を発揮した時だけ経験値が入るのかな?
ま、それはそうと…ボス戦だ!」
重く、大きな扉を開けた先に居たのはあの時のモンスターではなく、ただのホブゴブリンだった
らい「ふぅ…まぁ、あんなやつと何度も会ってたら命がいくつあっても足らないしな、
それでも、ゴブリンよりは圧倒的に強い、一撃でも喰らえば即死だろう。」
ガラムは謎に小柄なホブゴブリンだったが、本来のホブゴブリンはゴブリンの3倍程の大きさで、武器も手斧ではなく大剣を持つ個体が多い
らい「…よし!さぁ、攻略開始だ!」
ホブゴブリンは仲間のゴブリン達を呼び、らいに向かわせた
らい「ただのゴブリン程度はもう相手にならないよ!【超加速】!」
足元が削れ、目にも止まらぬ速さでゴブリン達に向かって行く
次の瞬間、ホブゴブリンが大剣を振りかざすが、らいはギリギリで躱した、しかし、剣を振った風圧だけでダメージを受けてしまう
さらにホブゴブリンが剣を振った先にいれば、体の半分が消し飛んだであろうほどの抉り跡が見られた
らい「くっ…風圧だけでこれかよ!(HPが風圧だけで30も減った!MPは残り63…油断せず、慎重に行かないと…死ぬ!)
【超加速】!」
先程よりも走ることに力を入れたことにより、足元が抉れ音が遅れるほど速く動き
呼び出されていた20体ほどのゴブリンの内7体を一瞬にして討伐した
らい「うっ…やっぱ、硬直するな…超加速は多用できないな…なら!」
両手のひらに炎を出し、2つをくっつけながら放つ
すると少し炎が大きくなった状態で放たれ、6体のゴブリンを一撃で丸焦げにした
らい「名付けて【双炎】だ!
さぁ、あとは、ボスと7体!」
第3話【加速と炎】を読んでいただきありがとうございます!
ついに、らいが【超加速】や【火魔法】を獲得し、戦い方の幅もかなり広がってきました!
そして最後にはオリジナル技【双炎】も登場!
ですが、強力なスキルにはMP消費や硬直、身体負荷などの問題もあり、まだまだ使いこなせているとは言えません。
果たして、らいはホブゴブリンを倒し、亀裂を攻略することが出来るのか。
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