最後は東へ
バイトから戻ってこんばんは。飲食店は席が埋まってからが本番だと思う私だよ。
「モフ〜」
「wau」
「よしよし……」
「wahu!」
モフを撫でながら次のことを考える。耳栓は手に入ったからダンジョン攻略に乗り出すか、東の探索を先に済ませるかだ。
「新しい素材とかがあったら困るし、東からかな」
絶賛サバイバル中の私にとっては、新しい素材と言うのは何としてでも欲しい。あと食料ね、デザートで果実とか欲しい。
そんな私欲まみれの考えのもと、東への探索を優先させた私は立ち上がる。
「お留守番出来る?」
「wau!」
モフも元気に見送ってくれるからやる気が起きる。持つべきものはペットだね。一度体験してるけど、夜は敵の数が増えてるのは分かったから注意しておく。
てことで、また突進を適時使って雑魚は蹴散らしながら先に進む。スキルレベルも上げたいしね。
「あ、ボブゴブリンの群れ!」
「「Gyagyagya!」」
この後ボブゴブリンの半泣きした顔を見た気がした。襲って来たのはそっちじゃん……。
…………………………
『種族LV、職業LVが上がりました』
『《突進》LVが上がりました』
「善戦したかったらあと2倍は持ってきてね」
ただ数で来る敵など私の敵ではない。え、HPがちょっと減ってる? ……慢心してちょっと掠りました。そんなことよりもステータス確認しよう。
名前:ワタメ
種族:羊獣人LV10→11 職業:見習い戦鎚士LV10→11
1HP:140/156 MP:55/60
STR:63→97 (1.5倍適応中)
CON:11
AGI:40
POW:5
DEX:8
INT:8
残りステータスポイント:2→0
種族スキル:《硬毛LV1》《突進LV1→2》《視力強化(羊)LV2》《聴力強化(羊)LV2》《打撃耐性LV1》《火属性弱点》《睡眠弱点》《恐怖弱点》
職業スキル:《戦鎚LV4》《闘気LV2》
通常スキル:《鑑定LV3》《HP自動回復LV2》《操船LV1》《手芸LV1》《挑発LV1》
特殊スキル:《大海の冒険者》
残りスキルポイント:15
筋肉ムキムキマッチョマンになってきたね。成長補正1.5倍がとても強力過ぎる。今のステータスならボス狼ともあの大砲無しで戦えそう。
さて、確認を終えてしばらく歩いていると後ろから何か射出される音が聞こえる。反射的に首を横に傾けると、白い塊みたいなのが地面にべちゃっと落ちた。
「Kisyaa……」
「Kisya」
「今度は蜘蛛か、私ちょっと苦手なんだよね……」
一人暮らし初めて間もない頃の嫌な思い出が蘇る。よし、さっさと潰そう。敵は2匹で攻撃手段は糸で拘束かな? 2匹とも尻を向けて来てるし。
「《闘気》《先駆の一撃》」
「Kisya?!」
その場で避けずに距離を詰めながら弾道を読んで避ける。そして強化が乗った最速の一撃が、普通の蜘蛛の何十倍も大きい胴体を捉えた。
「《突進》、害虫駆除の時間だよ!」
「Kisy……?!」
耐久力がないなら当たれば私の勝ち。でも、一筋縄ではいかないのか、当たりはしたけど蜘蛛糸を後ろに射出された。それに引っ張られた蜘蛛は寸でで離脱したせいで、脚を持ってく程度に留まる。
「「Ksyaa……」」
「増援も来た……」
面倒くさいね……。でもやるしかないから1匹づつ潰していこう。
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