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氷の雹、冷の風

冬関係の詩、集めてみました。

★氷の雹、冷の風★

明けた夜明け 

見えない空

凍る大地  

湖と星にゆれて

ぬれた涙 こごえる


雪の道路の街路樹に

すずめの親子が寄り添い


風に舞う落ち葉に

窓の外に


ゆらゆら光る雪の

ぱりっとはりつめる

ゆれるゆれる風


灰色の空気

かたわらに

ひっそりぬける風



★冬の童話★

野を跳び野うさぎは、

赤いきのみの瞳で、

白銀の月を見つめている。


白雪に姫が踊ると

赤いリンゴは、輝いて、

道を照らし行く、冬の夜。

恋人達は、茨の森で眠り

永遠の時を感じていたい。


雪舞うススキの雪キツネ、

道に落ち行く手袋は、

ぬくもり感じる家。

少女の赤い手袋は、濡れている。


照らす月に導かれ、

地は氷、時は凍り、

茨の道は、春を待つ。



★白雪の兎★

白銀の対大地に雪卯がひとつ。

日陰の中で生まれた小さな雪の兎。

再び日が昇れば溶けてしまうだろう雪卯の赤き瞳に白金の珠が映る。


雪月に照らされ兎は野原駆け抜け、宙を舞う。

野の向こうには林、遥かには山々。

暗い影を落として。


透明な鋭い風に吹きつかれ、灰色の兎影がひゅらりとゆれる。

物音のしない、がらんどうの冬の夜に。

雪卯は、何処へ行くのだろう。


曙の淡い光が山の端から現れる。

雪卯は光に包まれ大地の或る部分となる。

兎の眼は消え行く月光を見つめ濡れていく。


日陰のこの雪も、何時かは地に還ってしまう。

冬は、好きな季節ですが、言葉で表現しようとすると、

どうしても、温もりが欲しくなるような、

ひんやり冷えたさびしさとか、凛と凍った儚さが表に出てしまいます。

さすが、冬。

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