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4月1日 エイプリルフール
嘘をついてもいいと言われても、根っからな嘘つきな彼には特に関係のない事で、日がな一日を過ごそうとしていた。
しかし、今日こそはと日頃の恨みを晴らそうと村の者たちが彼の家に来ては嘘をついたきた。
「兎が飛んでいたよ。」
「そうかい?耳で飛んでいたかね?」
「飛ぶの?兎って?」
「嘘だよ。」
「牛が脱柵しているよ。」
「そういえば裏庭に牛がいた様な。」
「大変だ!すぐに行かないと!」
「嘘だよ。」
根がいい村人たちは彼にコテンパンにやられていた。
そんな中、街から1番の知恵者と噂に名高いものが彼の家に来た。
「今日はよく人が来るね。」
「そうだなぁ。」
「何しに来るんだい?」
「決まっているだろ。」
「決まっている?」
「皆、嘘をついていくんだよ。」
「何でそんなことを?」
「何でって、今日が4月1日だからだよ。」
「え?」
「どうしたんだい?」
「今年は閏年だよ。」
村人になんとか彼を騙してくれた依頼された知恵者は村人を全員を騙すことで、彼も騙すことに成功した。




