プロローグ 幸せな日々
これは、あくまでフィクションです。実在の人物団体は存在していません。まーわかると思いますが。
プロローグ
夏も終わり肌寒くなってきた10月上旬。毎朝を知らせてくれる目覚ましで俺は起こされ朝飯を食べる、結婚にマイホームや車のローンそれに子育て人生のターニングポイントを大幅に過ごし、毎日をただ消費していく日々を送っていた、世間が望む一般的な幸せを噛み締めながら現在進行形で生きているわけだ。
俺の妻が言う「忘れ物ない?」
俺が言う「何もないよ、今日は遅くなると思うんだ。先に寝てていいからね」「了解」
何気ない会話、穏やかな家庭、将来の不安、その他諸々。
「正直。。飽き飽きした」と人生の先輩方がありきたりにぼやくわけだが、俺は結構満足していた。結婚生活も五年過ぎて長いのは分かるのだが、まだ妻も日常も色褪せていない。むしろ輝いてる、結婚は人生の墓場っていうのも頷ける、安らかに眠れそうだ。
ーー しかし、人生は山あり谷ありと黄門様が歌うように幸せな瞬間があれば絶望の時間もある。
そう思い知ったのは早くも数時間後のことだった。俺が出勤してみると同僚の宮下に来週で会社が倒産することを教えてくれた。長年付き合いがある取引先が全て他社に乗り換えられたのだ、その理由としては顧客名簿の漏洩をうちの会社のお偉いさんたちが隠蔽していたみたいだった。その秘密が外部にまた漏れ先手を打たれてしまったらしい。
「これからお前はどうするんだ」と宮下は心配そうに俺の顔を覗いた。
「次を探すよ、資格もあるしコネクションも無いわけでは無いしな」と軽く返す。
俺には不安が無かった、学生時代も勉学に優れ真面目に生きてきた。俺ぐらい社畜として優れている人材はいないだろう、生真面目で文句を言わないこれが社会人たる絶対条件だと思ってるし、過信でなく自身がある。プランAが駄目ならプランBにするだけだ、支えてくれる家族もいる、だから不安なんてない。
「そうか、お前気楽だな。でもさ最近変な法律できたろう? 脅しみたいなやつ、30日間無職期間があると更正講義を受けなければいけないみたいなやつ、あれ何するのかな?」宮下は首を傾げながら顔を歪めた。
「大丈夫だろう、30日間ってめちゃくちゃ長いじゃん。そんなに時間があれば家族サービスしていてもおつりがくるよ」俺は強めに宮下の肩を叩き気合いを入れた、彼は「それもそうだな」と笑った。
「あ、結局犯人って誰だったの?」「平川部長だってさ」「えっ、マジ?」




