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地獄門  作者: 寿司野猫
1/3

1話.未知の世界。

 僕の人生は最悪であり、最難関でもある。


ここは、会社…そこまでデカくない…俺にとっては、ブラック企業。


聞こえてくる上司の怒鳴り声。


「おい!資料だよ資料!」


昨日渡したはず…なのにまた資料…!?って…こんなこと前にもあったよな…


クソジジイが…認知症かよ。


「いえ…昨日渡しましたよ?」


「はっは。すまんな!ここにあったわ〜」


やっぱり…


「そうですか〜!それはよかったです!」


ぶっ殺してやる。


そんなこんなで…今日も地獄が終わった。


終わるのは、いつも23時…電車に乗って帰宅する。


終電でも、混んでるな…。いつもの事だが…。なんかすげぇ事…。


「起きねぇかなぁ…。」


空を見上げると…照らしてくれる満月。


サラッと通り過ぎる『流れ星』…


「ははっ…。綺麗だな…何というか…。あの頃が懐かしい…。」


そう…あの頃。


過ごしていた…青春の日々。


初めての高校。


友人とふざけ合った日々。


体育祭…文化祭…。


現在は、28歳。


神田川(かんだがわ) 龍(りゅう)


家に辿り着く。


家は、マンションであり40階建のマンションである。


ゴミだらけの散らかった部屋…。


「はぁぁぁぁぁぁ…。」

ーバタン


ベットにうつ伏せになり、疲れをとる。


「はぁ…バイトやめよっかなぁ…。こんなはずじゃなかったのにな…。」


って…今頃か…(笑)…。


ー高校2年の冬の頃


はしゃいでる友人…。たかし。


「お前さ!高校卒業したら…どうするの?」


俺は答える。


「…ま!就職だし!東京かなぁ〜(笑)」


とりあえず東京に行けばいいかなって思っていた。


「東京行くん!?いいなぁ!絶対金持ちなるや〜ん!」


そんなことを言われ浮かれていた…。


なんてこともあったなぁ…。


「どうして…こうなっちまったんだよ」


不意に涙が溢れてくる…。

ポロ…。


ポロポロ…。


「なん…で…だろうなぁ…。いやだよなぁ…。はは…。子供みてぇだ…。」


そんなことを言っていたら…。


気づいたら眠っていた。


ピ……ピピ………ピ!


ピピピピ…ピピ…!


ピピピピピピ!!


アラームが鳴り響き、登ってくる朝日がカーテンを照らす…。


「もう…朝か…。はは…。準備しないと。」


いつも通り、テレビをつける…と。


砂嵐だった。


「っくそ…。」


バン!バン!バン!


テレビを叩くが治らない…。


「寿命か…。」


5年も使っているテレビがついに…故障してしまった。


「ま…中古だしな…。」


俺はスーツを着て、朝ごはんを軽く取り…外に出る。


ーガチャ


「はぁ…。」


めんどくさいなぁ…。


マンションを出ると、いつもの通勤ラッシュなのに…やけに人が少ない…。


というか…?


「あれ…?人が1人もいないぞ…。”ヒト“だけにってか…。あははははははは!」


もう限界寸前の俺をどうにかしてくれよ…。


……え…?


駅に着くが…人がいない…。


そもそも改札も電気も動いてない。


「はぁ…?これじゃ………。行けない…。怒られちまうよ…。」


スマホを取り出すと…圏外…。


くそっ…。ギガが切れたか…。


携帯の中にこの間写メ撮ったマップを見る。


「こっから25キロか…。」


着いたら…。事情を…。


「遠いなぁ。ってか…。久しぶりの散歩だな。」


本当に人がいない…。


全員一斉に失踪したのか…?ってレベルだな。


「え…?」


そもそもが…コンビニも空いてないし…人がいない…!?


…は?


「ゆ、夢…?違うよな…?」


何これ…。


「いや…とにかく今は、会社に向かおう。」


異様な空気だが…怒られたら元の子もない


トコトコと、リュウは歩き出す。


「遠いなぁ…。帰りたいなぁ…。」


ー10km


「本当に人がいない…。」


周りを見渡しても…ずっと人がいない。


何かがおかしい…。


ー15km


「づ、疲れだぁ…。」


ベンチがあったので少し休憩することにした。


「いない…人と会わない…。なんで…。」


一体何が起きてるんだ…?


歩くか…。


ー20km


「もう……少し……。もう少しなんだ…。」


あと5キロ…。フルマラソンのほぼ半分を歩いている…。

※フルマラソン42.195km


「はぁ、はぁ…。」


気づいたらやっと辿り着いていた。


「やっと着いた…。」


カードキーを翳すと、扉が開く。


「おはようございます…」


いつもいる、受付の人がいない…?


「まぁ、いいや。とりあえず…向かうか」


エレベーターに乗り、いつもの階に着く。


謝罪を考えないと…そんなことを思って扉を開ける。


―ガチャリ


「申し訳!!!…???」


シーーーン。


「あ、え?」


扉を開けると誰もいない。


「もしかして…。今日休み…?なわけないよな…」


「すみませーん!だれかー?

」

通行人もいない…。会社にも誰もいない…。


もしかして…?ほんとに東京の人々が消えた!?


「いや…あり得ん…。そんなわk…」

ーバリィィィィィィィィィィィィン


「は…?」


急に窓が割れ、誰かがライダーキックのポーズで着地する。


「おいおい…なんなんだ…なんなんだ…?」


それは…黒髪のお姉さんだった。


お姉さんは、俺を見て驚いたような表情を見せる。


「お前は、誰なんだ…?」


そう問いかけるとお姉さんは答えてくる。


「私は…桜(さくら)…岸辺(きしべ) 桜(さくら)よ…。」


真剣な顔で答えてくる…俺もなんか自己紹介しないとな。


「どうも…初めまして…私…こういう者です。」


そう言い、名刺を渡す………?


しまった…!!いつもの癖で名刺を渡してしまった…!


「ふふ。面白い人ね(笑)」


「すみません…」


「ふふふふ。はははは。本当面白い!はははは!」


桜は、随分と大笑いしていた。


「そんなに笑わなくても…」


「ははは!ごめんごめん!おかしくてね!」


何なんだよ…。腹立ってくるな…。


「何で…急にガラスを…?」


俺は気になってしょうがない…何で人がいないのか…何でこいつだけなのか…一体どうなっているのか。


「そうだね!人に会うのは1っヶ月ぶりだよ!」


1っか月…?どういうことだ…?昨日まで…人は大勢いた…。


「どういうことですか…?俺は昨日…会社行って…」


「…え?どういう事…?あなたも彷徨ってたんじゃないの…?」


何だ…?どういう事…?意味がわからない…。この子は何を言っているんだ…?


「いや…俺はいつも通り昨日会社に行って…朝起きて…駅に行ったら止まってて…。」


「…。」


説明するが…彼女は黙ってしまった…。


「そ、そうだね…。もしかして一か月間眠っちゃった…?」


いや…そんなわけ…。


「まず…日にち変わんないし…。」


そう、携帯では…昨日の日付からしっかり次の日の日付に変わっていたので、一か月なんて寝てない。


「私は、一か月前にこの現象が起こったんだ…。今ので何か私の仮説が変わった」


この子は一か月いて俺は……。


俺はホワイトボードに書き始めた。


『パラレルワールド』


「パラレルワールド…?」


桜さんは初めての言葉に疑問を持ち出す。


「そうそう。簡単に言うと…ここは『異世界』現実とは異なる世界という事だ」


っと、説明すると理解したような感じで桜は答え出す。


「あぁ!異世界転生的な!?」


「ま、まぁ…あっていることはあっているな…そんな感じだ!」


これは、まだ仮説だ。


ほんとに、消えたのか…未知の世界なのか。


だがしかし……。よくよく考えたら…。


「おれ!!!!会社行かなくて!!いいんじゃねぇぇぇぇぇぇ!!!!!?????」


「えぇっ!!ちょっ!急に騒がないでよ!」


急に叫んでしまった!そのせいで、桜さんが驚いてしまう。


「ごめんごめん!って…これからどうするか…。」


会社に行かなくていいのは嬉しいが…これからどうするかだよな。


「桜さんは…何をしてたの?」


そうだ…桜さんは、何をしてたんだろうか…。


「ふふふ、桜でいいよ!そうだねぇ…君を探してたんだ〜!」


急なこのセリフに少し真っ赤になり、焦る。


「ちょっ、からかわないでくれ!」


「冗談だよ(笑)冗談!」


桜はからかうのが可笑しくて笑っている。


「そうだね!人を探してたんだ!世界にほんとに私だけなのか!」


そっか…ずっと一人だったもんな…。キツかっただろうに…。


そんな桜にこう提案し始める!


「じゃ!「他に人は居ないのか」と「元の世界に戻る方法を探しに行くか!」」


「いいね!それ!探検だぁ!」


とても嬉しそうに了承してくれた!


会社を出ると…誰もいない…人影もなくよく見てみれば…衰退した東亰になっていた。



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