閑話2:勇者
地面にある巨大な魔方陣が光る。
この世界への異物の召喚を伝える光だ。
「……何だここは」
黒髪黒目で眼鏡を掛けていて学生服、其処に居たのは青年だった、彼はついさっきまで普通に自転車で学校へ向かっていた、しかし突然光に包まれ急ブレーキを掛けたところ全く見覚えのない場所にいた。
「おお、成功だ!」
「……此処は何処だ」
青年の前に居た男はこの国で王宮魔導師をやっている者だったが青年はそんなことを知っているはずもなく警戒を露にしている。
「勇者様、召喚に応じて下さり有り難う御座います」
「応じた訳ではない」
青年は勿論応じた覚えはなかったが男はそんなことはお構い無しとでも言うように話を進めた。
「着いてきて下され、この世界についてお教えします」
「……チッ」
青年は剣道と武術をやっており学歴も完璧超人だったがそんな経歴はここでは意味をなさないし自分の話を全く聞かない奴に対し怒りを覚える。
しかしなんの説明も無しにこんな事になったら誰でも文句を言いたくなるだろう。
着いていった先は教会の様な場所だった。
「さあこの水晶に手を」
青年は言われた通りに手をかざす、すると。
┏━━━━━━━━┓
┏━━━━━━━━━┫金 0┃
┃月城 蓮翔 ┣━━━━━━━━┫
┠━━━━━━━━━┨ 腕力: 50┃
┃ 職業:勇者 ┃ 体力:200┃
┃ 性別:男 ┃ 魔力:500┃
┃ 種族:人間 ┃ 気力: 70┃
┣━━━━━━━━━┫ 知性:600┃
┃頭E ┃ 俊敏性: 40┃
┃胴E学生服 ┃ 幸運:100┃
┃腕E ┃正義 全耐性 ┃
┃脚E運動靴 ┃覇剣 覇拳 聖炎┃
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と出てきた。
「それが勇者様方がステータスと呼ぶもので勇者様がそう唱えればいつでも確認出来るはずです」
青年にとっては理解できない物だが覚えておかないと不味いと考え素直に男の話を素直に聞いていた。
「この世界は四つの国が存在します、まあ簡単に勇者様方風に言うと王国、帝国、魔国、獣国といったところでしょうか、勇者様には魔国と戦ってもらいますので他は反撃程度で構いません」
「戦争の道具か」
「言い訳はしません、しかし勝利した暁にはその力を元の世界でも使えます、どうです?悪い話ではないでしょう」
「良いだろう」
青年はここで拒否してもあまり良いことにはならないだろうと考え返事をした。
「それではまた着いてきて下さい、王と魔国へ行く仲間達が待っています」




