マッサージ
オレはゲイルを肩もみしている。
「おお…。ほぐれる。これはいい。」
気持ちいいらしい。
マッサージ師になるのもいいかもしれん。
マッサージしてるオレの方はまったく疲れない。
スキルのおかげなんだろうな。
これならマッサージ師で長時間働けそうだぞ。
ちなみに自分自身をマッサージすることは出来ないようだ。
残念。
「なんか全回復したって感じがするぞ。」
ゲイルを鑑定するとHPは11に、MPは7になっていた。全回復状態だ。
「HPとMPの両回復か。チートスキルじゃないか?」
HP回復はともかくとして、MP回復ってのはチートらしい。
そんなRPGってあるか?ないだろう?だって。
MPは睡眠で回復するというのが普通だろ?だって。
うーん。
普通って言われてもなあ。
たださあ、昔のRPGと違って最近のRPGは
回復ポーションもMPポーションも使いまくれるし、
食事でも回復するじゃん。
この世界もそうかもしれないぜ?
モンスターの肉をアイテムボックスに入れてさ。
腹が減ったら焼いたりして食うの。
さすがにコウモリとネズミは食わないけどな。
イノシシ肉とかバッファロー肉なら
HPだけじゃなくMPも回復するんじゃないか?
過剰な期待だ?
ま。
そのとおりだな。
すまん。
でもさあ。
マッサージ術のスキルが便利と言っても
マッサージする場所はたいてい宿屋じゃないかな。
さすがに戦闘中はマッサージできないと思う。
現段階ではチートとは言えないと思うな。
・・・
次は足だ。ふくらはぎを揉んでやろう。
「はああ…。気持ちいい。足に羽が生えたようだぜ。
なんだ?AGIが+1になってるぞ?」
オレはゲイルを鑑定した。
確かにゲイルのステータス画面のAGIが+1になっている。
実は、そんな予感がしてた。
オレは察しが良いからな。
でもまあ一時的なパラメーター上昇だろうな。
「一時的なパラメーター上昇も知れないけど、凄いぞ。
もしも永続的なパラメーター上昇だとしたら超絶なチートだな。」
そりゃそうだ。
永続的とかありえないだろう。
レベルアップというRPGのゲーム性が崩壊してしまう。
一応、全身をマッサージしてやろう。
人体実験みたいなもんだ。
「ぜひ頼む。」
ゲイルよ。
お前けっこうマッチョだよな。
細マッチョというやつ。
元の世界では格闘技とかしてたのか?
してない。
ぜったい嘘だ。なんとなく察せられるぞ。
異世界転生したらこうなってたと。
ふうん。まあいいや。詮索しても仕方ない。
種族選択で人間を選んでたらオレもこうなってたのかな。
いや別に後悔とかじゃなくて。
・・・
追加で分かったことは、腕をマッセージするとSTRに+1。
実は、そんな予感がしてた。
一応、頭もマッサージしたんだがINTには影響がなかった。
まとめると
腕のマッサージでSTRに+1。
足のマッサージでAGIに+1。
了解っと。
あとは、いつまで持続するのかが気になる。
「明日の朝が楽しみだな。ひょっとしたらひょっとするぞ。」
そうだな。
オレとしては、永続的なんてのは宝くじなみの確率だと思うが…。
もう夜も遅い。
眠ろう。
ZZZ…。




