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2人だけのパーティ

オレは異世界に転生した。ここはどこだ?小さい街の裏路地だ。

人通りは無い。

服は?着ている。冒険者の服だ。

視界にウインドウが出てきてアイテム名が表示される。

鑑定スキルの効果だろうか?

武器は?持っている。メイスだ。

金は?持っている。2000ゴールド。

金額として多いのか少ないのかわからない。

2000ゴールドで何日暮らせるかな。

アイテムは?何も持っていない。アイテムボックスは空っぽだ。

どれくらいの量が入るのかでチート加減が変わるな。

レベルは?レベル1だ。

パラメータ

最大HP 10, 最大MP 10, STR 5, INT 10, AGI 5, DEX 30

(合計:70)

うん。強いのか弱いのかは不明だが、確かにDEX+20になってる感じだ。

スキルは?

回復魔法にヒール(回復)。

土魔法にストーンバレット(石弾)、スネア(足払い)。

鑑定。これはチートスキルの可能性がある。期待大だ。

マッサージ術。これはパーティを組んだら試すことにしよう。

・・・

立て看板が見える。

「ダンジョン入り口この先すぐ。」

なるほど。この世界はダンジョンRPGか。

密かにそうだろうと思ってた。

それじゃあさっそくダンジョンに突入しよう。胸熱だぜ。

「待て待て待て!」

え?何ですか?アナタ誰ですか?

「せっかちな奴だな。異世界転生して秒でダンジョン突入するとは。」

ほほう。

少し冷静になったほうが良いか。

冷静に。

深呼吸。

すーはー。

すーはー。

「メイスを持ってるってことは僧侶だろ。一緒にパーティ組もうぜ。」

そういうアナタはショートソードと盾を装備している人間の戦士だな。

「同じ異世界転生者同士、仲良くやろうぜ。」

ふむ。

特に不満はない。

いいじゃないか。パーティを組もう。

「オーケーオーケー。俺はゲイル。人間の戦士だ。」

よろしく。

オレはウノ。ノームの僧侶。

子供の見た目だが子供じゃないぞ。

そこのところ勘違いするなよ。

「ノームか。見た目は人間の8歳くらいだが、

俺と同じくらいの強さがあるな。回復魔法を頼りにしてるぜ。」

ゲイルに肩をグーパンチされた。

痛くはない。

悪い気はしなかった。

ゲイルは気さくな奴だ。気に入った。

それじゃあダンジョンに突入しよう。

よろしく!

・・・

「ダンジョンの中は、けっこう明るいな。助かったぜ。」

ダンジョンの側面は石壁で、うっすら光っている。

たいまつ不要で助かったぜ。

そろそろモンスターに遭遇したいな。

「天井の暗がりにデカいコウモリがいる。」

天井にコウモリ?オレにはまったくわからなかった。

でも目を凝らすと見えるな…。

今回は遠距離攻撃がいいだろう。

持ってて良かった土魔法。ここは…。

(ストーンバレット!)

石弾が3つ飛んでいき、そのうち1つがコウモリに命中。

コウモリを倒した。

経験値が貰えた。

ゲイルは経験値貰えたのか?貰えたんだ。

何もしなかったのに経験値貰えるパターンのRPGってことね。

いやいや別に非難してるわけじゃない。

パーティだから。

仲間だから。

それに戦士と僧侶なら、戦闘で貢献しにくいのは僧侶だ。

次のモンスターでは頼りにするぜ。

ゲイルは頷いて笑った。

ゲイルは大らかな奴だ。

オレの小声もブツクサもまったく気にしないらしい。

・・・・・・

「ゴブリンが3匹いる。」

ゲイルは索敵スキル持ちだ。

よく考えたらコウモリのときも先制攻撃できたから簡単に倒せたんだ。

パーティに貢献しているよな。

頼りになるぜ。

先制攻撃で戦闘に勝利するのが理想だからな。

ファーストターンキルっていうよな?

ゲイルよ。

そう思うだろう?

ゲイルは強く頷いた。

あれ?

オレいま、声に出したかな?

ま。いいか。戦闘に集中しよう。

今度は別の土魔法を使ってみたい。

足払いの魔法、スネアだ。

ゲイルは親指を立てて「イイね!」な感じでサムアップした。

向こうが気づいて寄ってきたところに仕掛けよう。

「グギャ?」

「グエッ!グエッ!グエッ!」

ゴブリンがオレたちに気づいて寄ってくる。

ゲイルは油断なく盾を構えてダッシュする。

(スネア!)

先頭のゴブリンが転んだ。後続のゴブリンも、それにつまずいて転んだ。

ゲイルがゴブリンの首を刎ねた。クリティカルヒット。

更に2匹のゴブリンの首を刎ねた。

連続クリティカルかよ。ゲイル強すぎるだろ。

「いい連携だったな。」

ゲイルとオレは拳を合わせる。グータッチだ。

ゲイルは顔もイケメンだが、性格もイケメンだな。

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