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Turning Light−ターニング・ライト-  作者: 鈴本 凜


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2/2

ロールモデル①

難しい医療用語が出てくることがあります。言葉の意味は、後書きにて意味を書いてあるのでご参照ください。

今日もいつものように仕事に追われていた頃。

手術の患者さんの帰りを待とうと一息ついたとき、先輩看護師である塚田先輩に声を掛けられた。


「橋本さん、僕手空いてるので手伝いますよ!今はオペ待ちですか?」

「ありがとうございます!!あと5分ほどしたら戻ってくると思うので、バイタルチェックだけお願いしてもいいですか?」

「いいですよ!じゃあオペ患戻ってきたら回ってきますね~。」

手伝ってくれることはすごくありがたい。。。!

塚田先輩ナイスタイミングなどと考えながら嬉しさを噛みしめていると、

「美依、嬉しそうだね~、なんかあった??」

「塚田先輩が手伝ってくれるみたい!!今日は定時に帰れるかも・・・!」

というと、「口は禍のもとだよ。。。私も手空いたら手伝いに行くからね!!」

と言ってた。

確かに口は禍のもとだな~なんて考えながら、午前中の記録を進めた。


―オペ患戻ります!!

と病室にて他の患者対応中に呼ばれ、すぐに戻った。

今回は外科の虫垂炎(盲腸)のオペがあった。

手術後は体調が左右されやすいから、すぐに対応しなければならない。ベッドサイドに体温計、モニターの電極、血圧計があるかの確認をしていると、ドクターとともに戻ってきた。

ドクターから「家族に術後案内は済んでるから、目が覚めたら面会させて」と言われ、メモする。

医者は口頭で指示することも多いのでメモが必須なのだ。

オペ室看護師たちにて物品は病棟のものへと変えられていた。塚田先輩がバイタルチェックをしてくれているので、私はオペ室看護師からの申し送りを聞く。


「横井さん、35歳男性。虫垂炎(盲腸)のオペ無事終了しています。出血量も正常範囲内で、バイタルは変動あまりなかったです。今は麻酔の影響で眠っていますが、あと20分ほどしたら覚醒すると思うので観察よろしくお願いします。オペは重症化してなかったため、腹腔鏡下にて行ってます。傷は3カ所です。傷は内部は縫っていて外部にはテープ貼ってます。先生より、定期的なガーゼの交換と傷の消毒してくださいと口頭指示ありました。後からカルテにて指示追加するとのことです。引き続き、観察よろしくお願いします。」


とのことで、傷の様子をダブルチェックし、業務引き継いだ。

それから、カルテを確認すると、創処置の指示とともに飲水についても指示があった。


【術後3時間、腹鳴あれば飲水可】とのこと。

本人も目覚めたばかりでウトウト気味のため、3時間後から水が飲めることを伝え、テーブルにメモを残した。

その後、塚田先輩とともにバイタルチェックの共有を行った。

もう一度患者の様子を見に行った後、ナースステーションに戻り、パソコンを開いた。

1時間後には検査出しがいるため、早めに記録を終わらせなければいけない。


「橋本さん、今検査室から連絡で久保さんCT降りてきてって連絡ありましたよ」

と主任から言われ、立ち上がろうとしたら、「自分が行きますよ」と塚田先輩が申し出てくれて行ってくれることになった。

先輩からは「橋本さん、記録してていいですよ。」と言ってくれて甘えることにしたのだ。

記録しながら、先輩みたいにうまく立ち回れるようになるのはいつになるだろうかなどと考えていると、「美依、今日は帰れそうだね〜、私も手空いたから検査出し手伝うよ〜」と言いながら私の隣に座った。

パソコンの画面を見ながら、「私、時計しか目に入ってこない。」と言うと、リサからも「確かに笑」と返ってきた。

「今日は塚田先輩のおかげで帰れます。。塚田先輩様々です。。」

と軽く拝んでいると

「塚田先輩の仕事の速さは殿堂入りだからね〜」

などと話しながら記録していると、

「橋本さん、久保さんの検査終わって部屋に戻ってます」と報告を受けた。

(速い。。。)と思いつつ、お礼を言った。

「ありがとうございます。今日は助かりました!」

というと、

「助け合いも大事ですからね。」

笑顔で言われて、リサと一緒に尊敬の念が強くなった。

その後先輩は、担当の部屋を見回りし、カルテをチェックして定時に帰っていった。



オペ(OPE):手術

バイタルチェック:体温や血圧計、酸素濃度などを確認すること

オペ患:手術を受ける患者のこと

創処置:創とは傷のことで創処置は傷の手当てのこと


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