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悪魔法の使い方  作者: 低燃費
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悪魔

『魔法』という言葉から思い浮かべるものは人によってさまざまだが、抱く感情はいずれも『憧れ』ではないだろうか。

『こういう時に魔法が使えたらなー。』とか、『こんな魔法が使えたらなー。』とか、そんなことを考えた経験を多くの人が持っているだろう。

けれど、魔法を使えるのが自分ではなく他人だった場合、『魔法』というものに対して抱く感情はどうなるだろうか。きっと、ただ憧れるだけではすまないだろう。『嫉妬』。いや、もしかしたら『恐怖』すら抱くかもしれない。もし今、自分のすぐ隣にいる奴が人智を超えた能力を持っていたら?もしそれが、人を殺し得る危険な能力だったら?フィクションではなく実際に存在するとしたら?

想像してみると、結構怖い。

同じ人間ですら怖いのだから、もし魔法を使えるのが人間ではない別の生き物だったら、その恐怖は計り知れない。

そして、その怖い状況こそが、今現在、人類が置かれている状況だった。

つまり、人のカタチをした人外、『悪魔』と呼ばれる生き物が現れたのだ。

『悪魔』は人の姿をしているが、人間ではない。

悪魔は人間を喰って、生きている。

悪魔は魔法を使い、それは主に人を殺すために使われる。

最初に発見された悪魔は、とある国の一人の兵士だった。人類は10年前現れたそれに心底恐怖して、嫉妬して、憧れてーーー五年前、悪魔と人類との戦争が始まった。魔法を使う悪魔に対して、人間は圧倒的な数の兵士と武器で応戦し、その戦争に勝利した。

いや、実際にはそれは戦争と呼べるようなものではなく、人類による一方的な虐殺だったのかもしれない。その証拠に、その戦争ではほとんど人間が死ななかったのに対して、当時発見された八百人余りの悪魔は、圧倒的な能力を持っているにもかかわらず、全滅してしまったのだから。どうしてそんな結果になったのかは現在でも知られていない。とにかく、三年前に悪魔は滅びた。

そして、人類は今も恐怖している。

悪魔は滅びていないのではないかということに、そして、それが今でも人間の振りをしていて、もしかしたら、自分の隣にいる奴が、悪魔なのではないかということに。



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