『夢か現か妄想か』 作者:あかね
更新スピード遅くてごめりーぬ。がんばります。
「朱音...触れてもいいか?」
彼は甘い声でわたしに優しくささやきかける。
耳元でささやくものだから吐息がふきかかりとてもくすぐったい。
わたしのりんごみたく真っ赤になった耳が熱をもってへんな気分にさせる。
このまま身をゆだねたら...。
「...い、いい、よ...いっぱい、さ、さわっ...て?」
...わたしは。
「ひゃううぅぅぅっん!!」
「なっ!?なにごと!?」
ふぁ!?ゆ、ゆめ...。
「朱音?ど、どした?」
「...ふぇ?」
急に叫んだわたしを心配して顔を覗き込んでくるのはお姉ちゃん。
わたしより2つ年上でとっても優しくてかっこいい自慢のお姉ちゃん!
「う、ううん!なんでもないの!そ、その...ちょっと、夢、が...。」
「...はっは~ん。さては、また例の王子様が登場したのかぁ~?」
「ふぇええ!?ち、ちちちっ、ちがうよっ!?」
「あ~か~ね~?お姉ちゃんに嘘ついてもいいの~?」
こわい笑顔で両手の指をくねくねしながらわたしに近づいてくる。
お姉ちゃんの必殺技...う、うけたら、学校いけなくなっちゃう!
「ううぅ...あきくん、です...。」
「で~たぁ~!!ほんっとに好きよねぇ。
あ、いま電話で告っちゃえば?」
「ふぁっ、ふぁい!?」
お姉ちゃんの右手にはいつの間に取ったのかわたしのケータイが!!
「おー、連絡先ちゃんとあるねー。はい、はっしーん♪」
無慈悲に流れる発信音。女神の様な笑顔の悪魔のお姉ちゃん。
ただただひれ伏すしかないわたし...。
『もしもーし...。』
ケータイをわたしに持たせ(強引に)ウインクをしてぐっ、とファイトと伝えてくるお姉ちゃん。
ううぅ、いじめだよぉ...。
「あ、も、もしもし...?あ、あき、くん?」
『...お、おう。』
困ってるよおおおぉ!あきくん困ってるよおおおおおぉぉぉ!!
「あ、あの、ね...?」
『うん。』
頭がくらくらする。あつい。まだ夏じゃないよね?なんでこんなにあついの...?
「...すき。」
『...え?』
「だっ、だいすきっ!!」
『え、えええええぇぇっ「ブツッ...ツーツーツー...」
まちがえてきっちゃったよおおおおおおぉ!!!!
「ぷぷぷぷ。まじで告ってやんのー。」
ひとり悶絶するわたしを見てお姉ちゃんは口に手を当てばかにしたように笑ってくる。
「うううぅ...今日はもう学校いけないよぉ...。」
「いや、とか言いつつがっつり制服に着替えてますやん。我が妹ながらこの学畜魂が恐ろしすぎる...。」
気づいたら制服をしっかりと着用しパンが口にくわえられていました。
「ほらー、いくよ朱音~。」
「ふえっ!?」
わたしはよく意識が飛びます。
あ、いえ、けっしてそんな大変な意味ではないのです。
なんというか、いわゆる『妄想癖』がありましてすぐにひとりの世界に入り込んでしまいぼーっとしてしまうのです...。
そしてそういうときはだいたい周りにいる人がいたずらを仕掛けてきます。
いっかい制服のシャツのボタンを上から3つも開けられていたときには本当に気絶してしまいそうでした...。
わたしが悪いのはわかるけど、いくらなんでもひどいよぉ...。
あ、え、えと、自己紹介がおくれました...ご、ごめんなさい...。
わたしは『姫宮 朱音』といいます。
2つうえのお姉ちゃんがいて『聖・中谷学園』という『神憑き』を育成する専門の学校に通っています。
あと、こんなんでも一応クラス委員長をしています...。
あ、そ、それと、『癒し』の神憑きです.....。
「あんたさっきからなにブツブツいってるの?話きいてた?」
「ふええええぇぇぇっ!?しゃっ、しゃべってた!?」
「なんか呪文唱えてたわよ。ほら学校ついたよ。あきくんによろしくねー、ぷぷ。」
「お、お姉ちゃんっ!!」
ううぅ...行きたくないよぉ。




