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第2話 残業

 新人が入って2週間……別府さんは本当によく仕事は出来ていた。


「先輩、この仕事終わりました!」

「はい、ご苦労様。別府ちゃん休憩してきていいわよ。」


「えっ?でもまだ先輩は休憩……」

「気にしないで。もうちょいだから。」


「そう言ってお昼もゼリー飲料しか食べてないじゃないですか!」

「なんでそんな事知ってるの?」


 私は基本お昼は食べながら仕事をしている。だからみんながオフィスからいなくなってからサクッと食べながらだ。なのに何故かこの子は知っていたのだ。


「黒川先輩が昨日言ってましたから知ってます。ダメですよ。そんな事してたら栄養失調になりますよ。」

「いいのよ。私の事は、夜はしっかり食べてますから。ほら少し休憩してきなさい。」


 無理やりだけど別府さんに休憩へ行って貰って私は仕事の続きをした。そして定時になった。


「よし!終わったわ!帰ろうっと!」

「私も終わりました。」


 どうやら後輩2人が先に仕事を終えた様だ。2人とも優秀だ。


「お疲れ様。今週もありがとうね。」

「先輩はまだ帰らないんですか?」


「ええ、月曜日のプレゼンの為に今日中に作らないといけないからね。」

「ん?そんな予定ありましたか?」


「さっき部長から渡されたのよ。だから先に帰っていいわよ。」

「先輩……それは断って良いと思いますよ?」

「私もそう思います……」


 後輩2人には無理して引き受けてると思われてる様だ。


「いいのよ。私はプライベートをそこまで重視してないから。ほら、2人は仕事終わったなら帰った、帰った。折角の花金なんだから。」

「もぅ……身体壊しても知りませんからね。」


 黒川は呆れて帰って行った。入社の時から何かとこういう時は私の心配ばかりして私と口論になっていて私が聞かない事も分かっているからだ。そして黒川が帰れば別府さんも帰りやすくなるそう思っての行動だ。


「あの……私は手伝います!」

「えっ?」


 まさかの別府さんは残ったのだ。そしてすぐさま自分のパソコンを点けて起動し始めた。


「いやいや、いいのよ。これは私がやってる仕事なんだから。」

「2人でやった方が速いです。私はグラフや数値計算出しますから資料下さい!」


 その目は覚悟の目をしていた。絶対に譲らないという覚悟を……


「仕方ないわね……じゃあこの資料からここの数値の円グラフを。2枚目以降は棒グラフでお願い。色合いは目立つ様に高い物を赤、次に青、その他は好きにしていいわ。分からなかったらすぐ聞く事。いいわね。」

「はい!」


 脇目で別府さんの仕事を見ていたがやはり手慣れてた。相当パソコンに触ってきたんだと思った。そんな事を考えながら作業をしていると後ろから声が掛かった。


「全く!良い部下を持ちましたね。先輩!」

「あれ?黒川……帰ったんじゃないの?」


「新人が残ってるのに帰れる訳ないですよ。はいこれ、差し入れね。」



 黒川が持ってきたのは近くのコンビニの肉まんだった。丁度小腹も空いてたからありがたい。


「後どれくらいですか?」

「後30%くらいね。商品の説明文書いてそこからどんな商品とどの層をターゲットにするか……」


「草津先輩……そこまで考えてるんですか!?」

「プレゼンはそう言うものよ。」


「じゃなくって!それは部長が考える仕事ですよ!なんで企画立案までやってるんですか!?」


「えっ?プレゼンだから……」

(マジかこの人……)


 私の言葉に固まった黒川だった。そして再起動した黒川は額に手を当てていた。


「はぁ……私は企画立案は手が出ませんからコーヒーでも淹れてきます。何か手伝える事が有れば言って下さいね。」


「ありがとう……でももういいわよ。2人とももう19時になるから。」

「いえ、こうなったら意地でも終わらせます!」


「私も残りますよ。後輩置いて帰れませんから。」


 そうして2人は私が終わるまで残ってくれました。それでなんとか20時には終わることが出来ました。


「ふぅー……終わった終わった!」

「こんなに遅く帰るのは大学生以来です!」


 夜の帰り道で2人ははしゃいでいた。


「2人ともありがとう。助かったわ。」

「全く先輩は1人で抱え込み過ぎですよ。」


「そうですよ!もっと私たちを頼って下さい!」


 黒川だけでなく別府さんにも言われてしまった。


「そうね……じゃあ今日はお礼に夜は奢ってあげるわ。行きましょう!」

「あー……私はパスで。」


「えっ?」


 まさかの黒川が断るとは思わなかったので私は驚きの声をあげた。


「今日は22時からドラマがあるからそれ見たいんですよ。」

「そうなの?」


「ええ、録画もしてこなかったから今日は帰ります。」

「そう……遅くまで悪かったわね……今度何か奢るわ。」


「楽しみにしています。」


 そうして黒川は駅に向かって歩いて行った。


「別府さんは予定ある?」

「私はないです。なので行きます!」


 と言う事で私と別府さん2人での食事となりました。

 ここまで読んで頂きありがとうございました!

次回もお楽しみに!


続きが気になるという方はブックマークをしてお待ち頂けると幸いです。

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