表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

19/19

NEXT?

これはもしかしたらのお話です。

■予告


 ――昔々、あるところに。

 世界がありました。

 宇宙がありました。

 生きているものがありました。

 でも、滅んでしまいました。


 ――やがて、時間が流れ、何者かの手によって全てが再構築されました。何もかもです。

 一巡したみたいに。

 世界が産まれ、宇宙が産まれ、生きているものが産まれました。それからさらに時間が流れます。

 そして、ある少年と少女が産まれました。

 ――物語は、それからもう少ししてから始まります。



「少年、チューしようよ、チュー」

「もうちょっとロマンチックに言えませんか?」


「少年、セックスしない?」

「本気になっちゃうから止めてくださいってば」


「少年」

「ここに少年という名前の少年はいません。ってか、もうそろそろカイルって呼んでくださいよ、チーサさん」

「やだ」

「やだって」

「まだ、恥ずかしいし……」

「……んもう」


「やだやだー、私、少年とイチャラブセックスしたいの!! ぐっちょんぐっちょんな孕ませプレイしたいのよ。少年専用な肉奴隷で便器なのよ、わかれよーーっ!! わかれってのよーーっ!!」

「チーサさん、病院に行きましょう。大丈夫、僕が着いていきますよ」


「――ねぇ、私のこと、守ってくれる?」

「僕は強くなりたいよ。ヒーローになれるくらいに」


「私は少年のこと好きだよ。ずっと一緒にいたいくらいに。いつまでも、いつまでも、楽しくやりながら、生きていたいんだ」

「――そう言って笑う、彼女のことが好きなんだ」


「ねぇ、それって贅沢な望みかな」

「――そんな当たり前のことを、夢みたいに願っている」


 どこか別の場所。

 怪物のような男が嗤う。

 ある少女――チーサを汚そうと、醜悪に嗤っている。

「女は、みんな俺様の食い物だ。それをあの女、刃向かいやがって、女の分際で、分際のくせに」

「俺様を殴りやがった。馬鹿にしやがった。許せねぇ。許せるわけがねぇ。俺様に逆らうなんて大罪を犯しやがった」

「生きていることを後悔させてやる。あの女の運命だからだ。それをキッチリと傷口に擦り込んでやる」

 かつて彼女が退けた脅威が、過去が、もう一度迫り来ようとしていた。

 少年カイルの力では叶わない。


 けれども。

 だからって、何もしないのは御免だ。

「――ふざけんなよ、小悪党。お前なんかにくれてなんかやるもんか。踏みにじらせてたまるか」

「お前の時代は終わったんだよ、元英雄。時代遅れの暴力装置。変態老害野郎。来いよ、かかってこいよ。じゃなくても、こっちから潰してやる。仮に殺されても生き返って必ず殺してやる」

「――だから、安心してかかって殺されろってんだ、クズ野郎ッ!!」


 現実は理不尽だと思うけれど。

 大抵は物語みたいに上手くいかないけれど。

 ――でも、僕はハッピーエンドが好きなんだ。


「私は、幸せな世界が欲しい」

「僕は、ただ我慢できなかっただけなんだ」


 陳腐かもしれない。

 ありふれてるかもしれない。

 もうとっくに飽きられてるかもしれない。

 そんなの知ったことじゃない。ご都合主義だとしても大歓迎だ。僕はそれが欲しいんだ。

 夢みたいな物語が、僕たちには必要なんだ。

 世界中がハッピーエンドで埋め尽くされてしまえってくらいに、いっぱい願いたくなる。

 そして、願うために走り出すんだ。

 最大幸福なハッピーエンドを求めて。


「大好きだよ、チーサ」

「愛してるよ、カイル」


 これは僕と彼女の物語であり。

 ――僕の物語の始まりが、始まる物語だ。



 題名

『少年カイルの冒険1 ~始まりは薬草拾いから~(仮)』



 ああ、でも。

 けれど。けれど。けれども。

 ハッピーエンドの前に、障害は付きものだ。

 辿り着くまでの過程に、不幸な分岐が存在する。

 可能性が存在する。

 他者による妨害が存在する。

 そして、そもそもこの物語は始まりなのだ。

 終わりは遠くに。

 多々ある絶望は今もまだしぶとく生存中だ。

 きっと苦しいことも、哀しいことも、残酷なことだって、その世界にはまだある。救いようがないことが。

 でも、だからこそ。

 少年は前を向いて、立ち上がって、吠え続ける。

 今日より明日が素晴らしくありますように。

 きっとこれは、そんな物語。

 ――少年が、ヒーローになる大冒険の物語だ。


「――さぁ、理不尽なハッピーエンドを始めよう」


 ちなみに、ハッピーエンドと書いてハーレムエンドと読む。


「どういうことなの……」


 いずれわかるさ、ということで第一章・構想中。


 ――ポシャったらゴメンね。

ここまでお付き合いありがとうございました。


この物語の続編か、或いは世界観が繋がっている別の物語か。

そんな別の機会に、またお会いしましょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ