8話
一体、何が起こったんだ。さっきまでは、サイコを捕まえてたのに…
そう考えていたら、サイコが解放された姿を見て、光が元に戻った。
「ねぇ、透。何があったの?」
「話は後だ!飛鷹さんに来てもらって逃げよう!」
「ええ、そうね」
というと、光は飛鷹さんを呼んでもらって、シェルターに行った。
シェルターに着くと、菅沼さんがいた。
「お疲れ様。大変だったようだね」
「ここは…?」
「私たちの基地だ、彼らに対抗するためのね」
僕は、気になっていることを聞いてみた。
「あの、菅沼さん。もしかして、僕もスキルホルダーなんですか?」
「え!?」
飛鷹さんと菅沼さん以外のみんなが驚いた。やっぱり、あの人達は何か知っているようだ。
「仕方ない、教えよう。君はスキルホルダーだ。しかし、少し変わっている」
「少し、変わっている…?」
「そうだ。では、説明をしよう」
そう言って、彼は説明し始めた。
「まず、君のスキル名は『コピペのスキル』だ。コピペという意味は分かるかい?」
「はい、分かります」
コピペとは、コピー&ペーストのことだ。
「このスキルはその名の通り、相手のスキルをコピーをして自分で使う能力だ」
一見、強そうな能力だと思った。
「しかし、ここからがみんなと違うところだ。えっと、『操りのスキル』の君」
どうやら、サイコキネシスは操りのスキルというらしい。
「僕ですか?」
「そうだ。僕を能力で吹き飛ばしてみてくれ」
「え、なんで?」
「いいから、やってみたまえ」
「分かりました」
そういうと、サイコは能力を使った。
しかし、スキルが発動しなかった。
「あれ、なんで…?」
飛鷹さん以外のみんなが驚いた。
「見てわかる通り、彼から能力が消えた。さて、その能力はどこへ行ったでしょう?」
僕は、まさかと思った。
「そう、『操りの能力』を透くんが『コピー』したんだ。一度、コピーした能力は消えてしまうのだ」
「なんだって!?」
僕は、驚きを隠せなかった。
「でも、菅沼さん。何で私の能力はそのままなの?」
「それはね、スキルをコピーをするには相手の認証が必要なんだ」
そういうことか。サイコは「助けてほしい」が認証のサインだったのかもしれない。
「なるほど、理解しました」
「それは、よかった。今日は、もう遅い。飛鷹に連れて帰ってもらいなさい」
「わかりました」
僕は、スキルホルダーだった。ちょっと、怖くなってしまった。けど、それと同時に心の中で思った。
「この能力は、正しいことだけに使おう」と
「ただいま戻りました」
「おかえり、飛鷹」
「あの、何故『器』のことを彼に話さなかったのですか?」
「彼らにはまだ早い。いつか然るべき時に教えるよ」
果たして『器』とは、一体何なのか…
to be continued




