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† 個室 : 三十六日目・三十七日目 †


三十六日目


看護師によって鍵を開けてくれる時間が違う。今日は早めで嬉しい。


窓の外には雀がチュンチュン♪ あぁ、可愛い・・・・・・。和む~~~☆


医師や看護師がお節介なのは分かる。お仕事ですから☆


患者もお節介!!! なんなの?! 放っておいていただきたいわ!!!


私には、野次馬根性丸出しに見えて・・・・・・恥ずかしくないのかしら? 根掘り葉掘り聞きたがる。いいから、私のことよりまずは自分の事をなんとかしやがれ!!!!!!!!!


まったく・・・・・・どいつもこいつも。


美少女『NRちゃん』いいね~~~♪ 私の隣に笑顔でちょこんと腰かけた。


か~わ~い~い~~~☆ 守りたくなるような美少女です!







雨か・・・・・・今日は一日中雨。


朝九時前。停電。


・・・・・・・・・・・・分かっている。分かってはいるんだよ!!! でもね? 一応ね? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・外に続く鉄の扉。押してみました☆ 分かっていたよ。うん、勿論分かっていましたとも!


「はい無駄~~~。アハハハハ」


看護師に笑われる。開きません。開くわけありません★


暗い・・・・・・聖書が読みづらい。


風は強め。もっと強く吹き荒れろ。


♪ 台風でもくりゃいい でっかいのでも来てくれりゃ もうちょっとは幸せになれるでしょうか ♪











「少しお話いいですか?」


ノックして部屋に入って来たのはダンディーなおじ様。ロマンスグレーがやって来ました☆


このロマンスグレーはなんなのだろう? 何者? 誰?


ごくごくたまーーーーに見かけてはいた。独房にいた時も二回ほど会ったこともある。鉄格子の向こうから優しく話しかけられたな~~~・・・・・・。で、誰?


このロマンスグレーが主治医ってのも聞いた事ないしな~。かと言って看護師とも明らかに違う。白衣は白衣なんだけど・・・・・・看護師とも医師たちともなんか違う。で、誰?


「お加減は如何ですか?」


「はい。いいです。大丈夫です」


「そうですか、それは良かった。・・・・・・貴女の主治医・・・・・・○○先生ですが、貴女の事をとても心配しているのですよ。とても、色々考えているのですよ・・・・・・」


「はあ・・・・・・そうですか・・・・・・」


「だからどうか、○○先生の話を聞いて、提案を出来るだけ受け入れてあげてくださいね?」


「はあ・・・・・・分かりました・・・・・」


「では・・・・・・失礼します」


ロマンスグレーは笑顔で部屋を出て行った。


で・・・・・・・・・・・・誰?!


あんたはいったい誰なんだーーー??? 何者なんだよーーーーーーーーーー???













三十七日目


天気がいい。


「食事が来ました~~~」


看護師の声がする。静かになる廊下。また忘れられているのだろう。そのまま暫し待つ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・誰も来ない。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ドアノブを捻ってみた。開いた!!!


開いてんのかーーーーーーい!!!







何事もなく淡々と過ぎ行く時間。無駄に過ぎ行く時間。


ああ嫌になる!!! イヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだ・・・・・・・・・。


早く早く退院したい。死にたい。死にたい死にたい死にたい死にたい・・・・・・。








ロビー端の長椅子で『SD』と話しているとヒョロ助ではない医師が。身長180超えの医師。『M先生』が通り過ぎようとしたが立ち止まり、


「ちょっとお話いいですか?」


と・・・・・・。デジャヴ? 昨日はロマンスグレーで、今日は若い『M先生』


「いいですよ」


「じゃあ隣、失礼」


『M先生』は『SD』に避けてもらい私の隣に笑顔で座った。


この先生はよく見かける。独房の時もロビーでも。


「調子はどうですか?」


「はあ、いいですよ」


「そうですか。え~っと・・・・・・貴女の主治医の○○先生ですが・・・・・・貴女の事をとても、よく考えてくれているのですよ? 」


「はあ・・・・・・・・・・・・・・」


デジャヴじゃん!!! ロマンスグレーと同じことを言いに来てるよ!!!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれか? 精神科医の手なのかな? こうやって他の医師たちから言っておけば、患者は主治医を信頼するとかか?


そんなに私の事を考えてくれているなんて!!! 嬉しい!!! なんて良い主治医なんでしょう!!!!!!


なんて、思うとでも? 甘いわ! そんな手に引っ掛かるほど若くもなければ、純真無垢でもなくてよ!


熟女舐めんな!!!!!!!!!


「○○先生のお話、ちゃんと聞いてくださいね?」


「はい。分かりました」


ニッコリ笑っておきました☆
















十七時頃。部屋の窓から内庭のフェンスを見たら・・・・・・・・電飾で作られたクリスマスツリーが!!!!!!!!!


ひぎいいいぃぃぃぃぃぃ!!!!!!


どんだけ伸びるの?! 私の寿命!!!









一ヶ月以上ぶりに私物から発見したのは飴ちゃん。


今となっては懐かしい・・・・・・ババアとの攻防の末に一袋だけ買った飴ちゃん。その帰りにバスの運転士に貰った飴ちゃん。


開けてみた・・・・・・・・・・全部くっついて仲良さそうに一つになっていました★







太り始めた・・・・・・。完食ではないにしろ、三食食べて運動は微妙だからか。


ハンドクリーム欲しい・・・・・・手が・・・・・・年のせいもあるのか? ガッサガサです!


熟女はかわきやすい生き物ですっ!


あ~~~~~・・・・・・生きていると物欲が湧いてくる。面倒くさいな~。




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