† 独房生活 : 二十五日目 †
二十五日目
朝から早速ロビーへ。今日から食事は食堂で他患者と一緒に食べる。
水筒ゲット! 税込み105円です。
「じゃあこれで名前書いてくださいね~」
看護師にマジックを手渡され、水筒に名前・・・・・・は嫌いなので絵を描きました。ドクロの絵です★ 私のだと判ればよし!
昨日に引き続き色々観察。結構みんな気軽に話し掛けてくる。
二十代の女性がゆっくりと近付いてきて『初めまして『HY』です。よろしくお願いします』と書かれた紙を貰った。この紙が可愛い♪ パンダの形に折られた折り紙だ~。今でも持っていますよ『パンダちゃん』。
『MK』と言う坊主頭のおっちゃんがよく話し掛けて来るのだが、訛りと喋り方と『アレ』なのも相まってほとんど何を喋っているのかが解らない☆
私がロビーの端の端でしゃがんで考え事をしていると『MK』が部屋から出てきて私を見付けるとニコニコ笑いながら話し掛けてきた。何を喋っているのか相変わらず解んな~~~い!
無視すればいいのに、就職先もその後のお水も風俗も所謂『接客業』・・・・・長年の悪い癖で話し掛けられると反射的に、営業スマイルで応対してしまう。
おかげで『勘違い』させてしまう事も確かに多い。
話している途中から、『MK』の口から涎がダブダブと・・・・・・。
「涎・・・・・・・出てますよ?」
と言っても『MK』ニコニコ・・・・・・拭う気はないらしい。気にもならないようで・・・・・・ダブダブですよ?!
ダブダブのまま話し続行です。
「オメしようか?」
おっちゃんがなに言ってんのか解んな~~~い!
オメ?・・・・・・おめでとうの略だけど・・・・・・話しの流れ的にはおかしいけど・・・・・・・『MK』は『アレ』だからなぁ、おっちゃん的にはおかしくないのかもしれない・・・・・・。
「・・・・・・オメって・・・・・・何ですか?」
私が聞き返すと『MK』はニヤっと笑い、
「エッチの事だよ」
と・・・・・・・。へ~~~! SEXの事をこっちでは『オメ』って言うんだ~! って、アホか!!!
「ハハハ。しませんよ」
三十五歳。元風俗嬢。今更うろたえる事はありません。冷静にお断りしておきました。
¥ お金頂いても、却下です。わたくし泡姫ではなかったので☆
なるほど。ロビーの壁に貼ってある注意事項の中に『性行為禁止』と書かれていたのは冗談ではなかったのか。
勿論、全員ではなく極々一部だがここの男性はアクティブだ。女性ならば、誰でも口説くのだ。しかも気軽に。
六十歳? 七十歳? くらいのじいさまが話し掛けてきた。
「僕と英語の勉強をしませんか?」
と。私のオツムは残念な出来でして・・・・・・。
「いえ、英語はあまり・・・・・・」
苦笑する私に笑顔でじいさまが、
「簡単な英語だよ。アイラブユーとか。・・・・・・・チャーミングとか・・・・・・あなたの事ですよ?」
ニコニコ笑顔のじいさま。とりあえず笑っておきました☆
お腹がぽっこり突き出ている『MT』と言うおっちゃんは、
「お姉ちゃん一人もん?」
と話し掛けてきました。
「はあ、まあ・・・・・・」
「オレも一人もん」
「はあ、そうですか・・・・・・」
「オレと・・・・・・どうだい?」
「いや~~~・・・・・・あはは」
もうね、愛想笑いしかねえな~って、思いました★




