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† 独房生活 : 十四日目 †



十四日目


「さて・・・・・・もう二週間経ちますね~~~・・・・・・」


ヒョロ助タイムです。


変わらず彼は穏やかに言葉を発する。感情の起伏はあるのか? ・・・・・・あるだろうがそこは『精神科医』見せる事はないのだろうか? それとも・・・・・・。


私は今日も膝を抱えて顔を埋める。


「このままじゃ・・・・・・埒が明かないですよ?」


「・・・・・・・・」


そんな事は百も承知だ!


「ずっとここに居ますか?」


「・・・・・・・・」


嫌だ! 嫌だ!!! 出たい! 出たい! 出たい!!! 出たい!!! 出たい!!! 出たい!!! 出たい!!! 出たい!!! 出たい!!! 出たい!!!


「生活保護・・・・・・受けましょうよ?」


「・・・・・・・・」


「顔見せてくださいよ~~~」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


出たい! 出たい! 出たい!!! でも! 『生活保護』?! 冗談じゃない!!! そんなものいらない!!!


なんにもいらない!!! いらない!!! いらない!!!!!!


嫌だ!!! 嫌だ!!! 嫌だ!!! 嫌だ!!! 嫌だ!!! 嫌だ!!! 嫌だ!!! 嫌だ!!! 嫌だ!!! 嫌だ!!! 嫌だ!!! 嫌だ!!! 嫌だ!!! 嫌だ!!! 嫌だ!!!


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~・・・・・・・・・・・!!!


・・・・・・泣けてきた。マジで・・・・・・。


「仮名ちゃんって泣いたりしないでしょ?」


よく言われた言葉。


泣く? 泣く? ・・・・・・泣くって・・・・・・なに? そりゃ、一度も泣いたことがない訳ではないけれど・・・・・・年に一回もなかったのに・・・・・・。


泣くことなんてなかったこの私が! 本気で! 泣けてくる日が来ようとは!!!!!!!!!


床に身体を投げ出して、突っ伏して泣いた。三十五歳。ダメ人間。


思い出してもこの時の自分・・・・・・あぁ・・・・・・ダメだな~・・・・・・情けないな~・・・・・・って恥ずかしいったらない・・・・・・。


三十五歳の大人がする言動じゃあないな★


「・・・・・・・・受け入れたら・・・・・・すぐ・・・・・・ここ・・・・・・出れますか?」


ズビズビ鼻水啜りながら床に突っ伏したまま何とか声を出しました。


「すぐ・・・・・・うん・・・・・・。医療保護入院に変わったら・・・・・・ね? って言っても、この保護室から・・・・・・だけど・・・・・・ね?」


くっっっっっっっそ~~~~~!!!

くぅあぁぁぁぁーーーーーー!!!


嫌だ!!!!!!!!!!!!


出たい!!!!!!!!!!!!!


でも嫌だ!!!!!!!!!!!!


でも出たい!!!!!!!!!!!!


嫌だ!!! 出たい!!! 嫌だ!!! 出たい!!! 嫌だ!!! 出たい!!!


「~~~~~~~~・・・・・・!!!」


どうしても「受けます」その一言が出ない・・・・・・。


「ああ、でも・・・・・・本名・・・・・・ですよ?」


「~~~~~~~~~~~・・・・・・」


そうなんだよ! 私は身元不明の無縁仏に!!! ・・・・・・指紋採られたんだった・・・・・・両手の指・・・・・・十本全部・・・・・・。


好きな名前で逝きたいよ・・・・・・。


「先生・・・・・・そのまま・・・・・・『仮名』で、通して・・・・・・」


「・・・・・・分かっているでしょう?・・・・・・そんな事はしませんよ~?」


もう自分でも解らなくなっていた。


嫌だ!!! と出たい!!! がグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグルぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる・・・・・・。


「で・・・・・・どうします?・・・・・・○○さん?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・仮名です」


「そ・・・・・・か・・・・・・。次は月曜日になりますので・・・・・・二日・・・・・・ゆっくり考えていいですからね? 」


「・・・・・・・・・・・・・・・」


「じゃあ、今日はこれで・・・・・・。最後に顔・・・・・・見せてくれませんか?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・イヤです」


「そう・・・・・・じゃあ、また来週・・・・・・」


「・・・・・・・・・」


・・・・・・ほぼ私の負け確定。ということは、ヒョロ助てんて~の勝ち決定で・・・・・・。


早く死にたいです。



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