ウキョウと通話
2月半ばにはルナフェスとアサミの誕生パーティーがあるので1月下旬の今から準備をしているので
アイネス星との交流などと言っている暇はないのだが あちらの星の現人神ウキョウが日本の文化を懐かしがっている場合 年に2回のルナフェスを見逃すのはもったいないかもしれないと気を利かせて招待をしようと言う事になった。
まだウキョウとは話をした事がないが仲良くできるならシカトするのもかわいそうだということだ
そして ミューノアとアイネス間を通話可能のスマホで連絡を取れるようにした。
メール チャット 通話 カメラくらいしか使えないお年寄りスマホみたいなものだ。
今はテレビ電話のように二人の顔を見ての会話で初交信だ。
画面に映るウキョウは20代半ばのしっかりした大人と言う感じだ。
落ち着いた話し方でアサミとしてはふざけた態度を取りづらい女性と言う印象だ
『こんにちはでいいのでしょうか。初めまして 森永右京です。』
「初めまして 飯島麻美です。ミューノアで現人神をしています よろしくお願いしますね」
『うぅ・・・うぅううう・・・・』
「わっ どうしたの?!何かあった?」
『日本語・・・久しぶりに聞いたのでつい・・・失礼しました』
「アイネスでは日本人は他にはいなかったのかな?」
『そうですね 他にも対魔王として召喚された人はいましたが 地球人は私だけでした。』
「ウキョウって呼んでいい?私もアサミでいいからね。えーっとウキョウは聖女なんだっけ?」
『じ 自分で聖女とか言うのも微妙なんだけれどね。ふふ。呼ばれたのが5年前それから長い時間魔王軍という勢力と戦ってきて 相打ちで勇者PTの勇者と魔王の戦いは終わったの。』
「それが去年ということなんだね 私はミューノア以外の現人神って初めて見たんだけどどんな事をしてるのかな?」
『そうですねぇ。私の所属は教会だったのだけど 現人神と言うのは何百年ぶりということらしいの。それで教会でアイネス様から神託をもらって私を現人神として神の代行者にするという事が伝えられたの。それで立場をもらったわけだけど する事も特にないですね・・・!』
「ええっ!?うちのミュー様は全部丸投げしてくるよ?!世界への告知とか他の世界の救済してこいとか色々雑用させられてる!」
『そうなの?!うちのアイネス様はまだ力が弱いみたいで世界全体に話しかけるのも難しいみたいなの そこで私を通して話すという役割なのかな 今の所それくらいしか仕事がないのだけど』
「嫌な事させられてない?教会がウキョウを祭り上げて変な政治してたりとか」
『えーっと アイネス様とはたまにお話しているから関係は良好です。でも初めは魔王を倒したら日本に帰れるという教会の言葉を信じていたのですけど 帰れませんでしたね』
「なっ!!ウソついてウキョウをいいように使ったってこと?!」
『帰る儀式はあるみたいなのですけど その儀式の魔力を貯めるのに子供を1000人生贄が必要になるだろうと言われて 私諦めちゃった』
「まぁ ウソはついてないのかもしれないけどそれは卑怯だね・・・」
『ふふ もう日本へは帰れないんだろうね?アサミもそうでしょう?』
「え 帰れるけど?」
『ふぇ・・・?どういう事なのですか・・・?!』
「私 地球転移を覚えたからね ウキョウが帰りたいなら帰らせてあげれるけど?」
『なっ えっ?』
「まぁ 日本へはいつでも帰れるけど 私達ミューノアに召喚された日本人は完全に地球への帰還はしてないね。人間じゃなくなったからね」
『確かに 私ももうステータスでは神となっているので無理かもしれないですね。でも私これからどうしたらいいんだろう わからないですよ』
「アイネス神はあなたをどうしたいのかな?帰ってもいいって言ってるの?」
『そうですねぇ アイネス様は私の帰還は少し都合が悪いみたいです。神として発表してしまったので今更現人神解任とか言えないのかも。それに帰せるだけの力はないみたいです』
「なるほどねー 私にしてみたら帰すなんてすぐだけど ウキョウがアイネス星から消えたらめんどくさいことになりそうだね」
『アサミはそこまで力があると言うの?』
「まぁ 一応神だからね レベルも嫌になるほど増えて大体は出来るようになったよ」
『アサミ 私は別にアイネス様を嫌いなわけではないの ううん 出来る事なら助けてあげたい だけどやっぱり地球に心残りはあるのよ そういうのない?家族とか恋人とかね』
「ん- 私の場合は唯一の家族のばあちゃんが霊として一緒にミューノアに来たから 家族の未練はないね あと地球の物は全部買えるってスキルがあったから 日本文化もいつでも取寄せられるし」
『えええええ!何それずるいですね!私のスキルと全然違う!』
「ウキョウはどんなスキルだったの?」
『私は リペア まぁ修理ね 怪我も直す 病も直す 壊れた物も直すそんな感じのスキルよ』
「なるほど 元に戻すってので聖女の称号が付いたって事か 時間操作系なのかも?」
『ただ 死んだ人は直らない まぁそれが普通ですよね そんな事が出来るなら死人なんていないのだし』
「私 蘇生 リザレクションは使えるけど さすがに何日も経ってるのは私でも無理だね 死んだ直後なら漂っている魂を強制的に身体に戻すという物だし」
『私は怪我なんかをなかったことにするって感じなのかも』
「とりあえず アイネス星との交流第一弾を考えてみたんだ」
『私 アイネスでは地球人に会った事ないのですよ。他の召喚者は異世界人だったわ。そこでアイネス様からアサミ達ミューノアの事を聞いて話をしてみたいと思ったんですよ』
「そりゃ日本人がすぐ近くの星で現人神してるって聞いたら興味も出るか」
『ミューノアはアイネス星から近いの?私は距離を聞いていなかったの』
「えーっと 宇宙船で10分だって 近いね!」
『じゅ 10分!?なにそれ!近所じゃない』
「まぁ ウキョウに会うのはすぐだね?」
『私 ミューノアに行って見たいです。少しでも日本人との繋がりがほしいです もう帰れないと思っていたので 他にも帰らない仲間がいるなら私も耐えられそう』
「今度 お祭りがあるからウキョウを招待しようと思うんだけど というかアイネスに私達ミューノアを招くというのは教会は知っているのかな?違う星の神とか呼ぶなんての宗教的にまずそうだけど大丈夫なのかな?」
『ふふ さすがに現人神を呼ぶなんてのは話していないよ 違う星に故郷の人がいるみたいだから会えるようにお願いしてみるって伝えてはあるけど』
「まぁ 天使もついてるならその程度出来るんだろうって考えるかもね」
『一応保護を受けているけど もう魔王を倒したし 私の仕事は終わりだと思ってる。私のこれからの人生全てを教会に任せるつもりはありませんよ』
「現人神ってアイネス神の意思を伝えればいいだけなんでしょ?私がいいスキルを付けてあげればそれも解決しそうだし」
『どんなスキルなのでしょう?私がアイネスを長時間離れるのは難しいと思うのだけど』
「アイネス神からの指示を世界中に伝えれればいいんでしょ?」
『そうですね 教会の人が受ける神託より精度が高いのが私ということです 神の代弁者と言う感じですからね』
「あなたは絶対教会にい続けなければいけないのかな?」
『連絡が取れるような場所にいれば教会ではなくてもいいと思うのですけどね』
「私のスキルで 世界中の人に見えるようにウキョウを空を使ったテレビみたいなもので映すことが出来るから それでアイネス神の代弁しとけばいいんじゃない?アイネス神もあれ倒してこいとかそういう指令はださないんでしょう?」
『わっ そんな事出来ると言うの?!それがあれば世界の人に声を届けることはできそう!』
「んで アイネスの家に ミューノアへの転移装置を置けばこっちで観光も出来るよね?私達も遊びにいけるだろうし」
『それが出来るならアサミにいつでも会えると言う事なのかな?でもあなたの仕事とか大丈夫?何をしてるかもわからないけど』
「私達は日本人が集まって国の運営をしてるよ。今日本人だけで100人くらいいるかな あとはミューノア人だけどね 地球との行き来もすでに出来てるから旅行にも行けるよ」
『すごい!もしかしたら私でも地球に行けるのでしょうか?』
「行けるけど 時間はアイネス神次第だと思う 地球に帰るのは望んでいないと思うし もうアイネス神の眷属神として天界も処理してるだろうからね」
『やはり完全に帰還と言うのは難しいのですね。ただ一目だけでもいい 家族に会いたいですね』
「5年かぁ 私のスキルで 5年間ウキョウは普通に暮らしていたって記憶を植え付ける事もできるけど そういうのは違うんでしょう?」
『ふふ そうですね 偽りの記憶を与えたとしても私は長期的に日本に帰るということも出来ないでしょうし 別れがつらいだけですよ』
「ミューノアの日本人の家族は移住をしてくれたけどね」
『ええっ!?ミューノアに移住!?そんな事も出来るのですか?!』
「結構好評だよ?うちの給料高いし 売ってる物は日本の物だからね 地球よりいいんじゃない?ってすぐ適応してくれたよ いつでも日本に帰れるしね」
『そ それ!私の家族をお願いできないでしょうか!母と妹なのですけれど!』
「そうだねー アイネスへの移住はやめた方がいいかもしれないね アイネスに移住させる事も出来るけどそれは本人次第だし 生活レベルも日本みたいな物がないと嫌がるだろうね」
『私の新居にミューノアの転移装置を置くことが出来ると言いましたよね?それならミューノアに移住する家族とも定期的に会えるのではないでしょうか!』
「まぁ ウキョウ一度ミューノアに観光に来てみたら?ミューノアの環境も知らないだろうし 私も移住したらいいじゃんってはウキョウの家族に簡単に言えないからね 夢を使ってウキョウと家族を引き合わせる事出来るから 自分で説得するしかないね」
『私次第なのですね!!』
「そうだねー ウキョウ そっちの星の一番高い持ってる通貨を画面に見せてくれる?」
『こ こうですか?これが魔王討伐で頂いた一番高い通貨です それが1000枚ほどいただきました』
マーリン:日本円で100万円程度の価値はありますね
「へー それが1000枚か 10億円くらいだね!」
『じゅ 十億円・・・!アサミ ミューノアの物価とかはどの程度なのですか?』
「ん- 日本の商品は同じ値段で売り出してるよ 私のスキルで家も買えるからね 立派な一軒家で1億円くらいかな?」
『なっ 使いきれませんね・・・!生活基盤が整っていれば私の家族は移住してくれるでしょうか?』
「ミューノアに家を作ってアイネスへ通いってこと?アイネス神と相談だと思うけどね。それにアイネスでの月給がどのくらい貰えるか私にはわかんないし」
『さっきのこれです!これを月3枚もらえます!』
「ということは300万円か ひと月の給料ではいいんじゃない?」
『なんと あなたは神ですか・・・!』
「まぁあなたも神だけどね 移住は家族と話し合わないといけないよ?」
『ええ そうですね!ふふ 5年間日本の物を使えなかったのです 少しくらい無駄遣いしても構わないでしょうね!ふふ 何を買いましょうか!』
「両替してあげるからね 一度何日か外出するって言ってこっちに来ればいいよ その時家族と観光だね 異世界に行けるなんてそうそうないだろうし」
『教会は私の扱いが少し困っているようですからね どこかに行ってくれるなら少しは気が休むかもしれませんよ』
「ほんと勝手だねぇ 呼び出しておいて神になったら困るとか・・・」
『しょうがないのでしょうね ただ私としてはアサミと知り合えた事でこれからの生活が楽しい物になるでしょう!ああ アリエルに感謝です』
「ああ そっちの天使?私まだ天使を派遣してもらってないからね」
『アリエルを連れて夢で家族と話すことは出来ますか?説明が楽そうです!』
「出来るよ まぁお祭りは2月14日だからね 運営で忙しくなるから付きっ切りで案内できないけど誰かに頼むよ 夢を使いたい日に連絡ちょうだいね」
『ああ アサミ ありがとうございます!これからもよろしくお願いしますね!』
アイネス星の現人神ウキョウとの交流はこうして成功し これからお互いの星の観光も増えていくだろう




