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45.トレーラーハウス

グルーパーの借金総額だいたい1億8000万Gくらい

宝くじ一等とかそのレベルだな。正直すまないと思ってるが、まぁいっかとも思ってる。

byヴォトカ

「というワケなんじゃ」

 ハードロックはとほほと言わんばかりの説明を終える。

 

 それを聞いているのはヴォトカとシガレットは白目を剥いている。

 

「なーるほどそれでぼろ屋が廃墟になったわけだ。おいどうすんだよこれ!?」

 シガレットは狂乱した。いつもの事である

「綺麗に離れの倉庫までぺしゃんこだぞ!?」

 久々に口を開くヴォトカ。

 

「その……スマン」

 ハードロックは詫びる。

「とりあえずそのモルドレットだっけか、あいつは鋸引きにするとして、なんでわざわざ俺たちを襲ったかが重要だな」

 シガレットは煙草に火を付けながら言う。

「まぁ、考えられるのはサニー関連だろうな。ライトニングも言っていた通り、強力なアイテムの奪い合いってところだろ?」

 バディのロボを撫でくりながらヴォトカは話す。

「どっちにしろこの拠点は危険だこのまま大事なもんだけ移動して……と思ったが、あのクソ女好きの女たちが下手に人質にされるのも厄介だなさらに言えば、今から悠長に拠点作ってたら狂乱の丘への到着が月単位でズレる」

「シガレットの言うのはもっともだが、どうする?」

 ハードロックは首を傾げる。

「それなら全員でいっそ狂乱の丘に行くか?」

 ヴォトカは気怠そうに言う。

 

「足はどうすんだ?」

 シガレットの指摘に対し、ヴォトカはほとんど壊れた家屋の床にあるレンガの一つを押す。

 

 地鳴りような音と共に庭として使っていた場所が真っ二つに割れて下からコンクリートの地面が現れる。

 

「こんなこともあろうかと用意しておいた」

 

「これは……」

「でかした!」

 

 

 

 ヴォトカはグルーパー公認の元、白い森の共同資金をちょろまかし、非常に目の厳しいバレットの会計をかいくぐり少しずつ貯めた金で作成したトレーラーハウスが現れた。

 

 中に入るとトレーラーの大きさから十人程度なら足を伸ばしても差し障りがなく、広々とした空間が広がる。

 女性が乗ることも想定し二階建てになっておりかなり金が掛かった代物だ。

 トラック本体も樹木などを押し倒して進めるように魔改造してありハイグレードなエンジンを搭載している。

 

「すげえ金掛かってるな」

「ああ、グルーパー名義で購入したからな、実質タダみたいなもん」

 

 

 この後、グルーパーが叫声を上げるほどの借金が飛んでくるなど、当の本人はまだ知らない。

 

「じゃあ、早速、行きますか」

 ヴォトカが運転席に乗り、エンジンを吹かす。

 

 力強いエンジン音と共に廃墟となった拠点を後にしようとする。

 

「あっ、グルーパーのバディ!」

 

 直ぐにエンジンを止めて、トレーラーハウスの屋上部に水蜜を植樹して再びトレーラーは動き出した。

 


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