転生からの……
今回もよろしくお願いします。
今回主人公であるナハトが第一異世界人との接触です。
ふわふわと浮かんでいるような感覚から次第に雑音が聞こえ始めてきた、もう異世界に降り立ったのだろうと目を開けると。
「おっ、お嬢ちゃんがお目覚めだぞ」
「今回はとんでもない上玉だ、楽しみだぜぐへへへ」
「まて、そいつは最後の楽しみだ。げへへへ」
ねっとりとまとわりつく様な視線こちらに寄越し下卑た笑い声を上げている薄汚い男どもが数人。
完全に盗賊とかの類いじゃないですかーやだー。と項垂れていると。
「お姉ちゃん大丈夫?」
自分より小さな女の子が心配そうに話しかけてきた。ちなみに、今の自分はNLFOのキャラであるナハトでその身長は140弱なのだが……。
もしや、奴らはロリから始まりコンで終わるやつなのか!?それとも異世界でよくある奴隷売買関係か?
と百面相をしていると。さらに心配そうな顔になったので。
「…ん、大丈夫」
と凛とした鈴のような声で返事をしておいた。
すると少女はとたんに上機嫌になり、こちらに構ってきた。
それはそうとこの声にも慣れておかないとな、これからずっとお世話になる声なんだから。
ちなみに服は着ていた、転生でよくある裸一貫で転生じゃなくて良かった……白色のワンピースで体のラインが出てるけど。
しばらく、少女と話をして機会をうかがっていると。
「私ね、病気で寝込んでるお兄ちゃんの為にお花を取ろうとしてたの」
「それでね、森の奥まできちゃってね。早く戻らなきゃって。そしたらね……」
少女がどうして連れてこられたかを話してくれたが次第に尻すぼみになり最後には。
「ぐすっ、おうちに帰りたいよぉ」
とうとう泣き出してしまった。その時自分でも不思議だが考えるより先に体は動いてた。
「…大丈夫、絶対お家に返して上げる」
「うん。ありがと、お姉ちゃん」
「…名前は?」
「私はリノア!お姉ちゃんは?」
む、名前か。どうしようかな?
『あっ、いい忘れてたけど神名はあんまり言わないほうがいいよ。世界への影響力が強いし何より面倒くさいのに付きまとわれるよ?教会とか。』
頭に直接創造神様の声が響いてきた。感覚的には電話に近い感じだったからきっとこちらからでも、創造神様に話しかけれそうだ。
…神名は言わない方が良いみたいだし、前世の名前はなぁ。よし、このキャラの名前にしよう。
「…私はナハト、よろしく」
よし、自己紹介も終わったし脱出のための確認だ。『空間感知』のスキルで盗賊の位置は把握出来てるから他のスキルを試してみよう。
「あれ!?お姉ちゃんが居なくなっちゃったよ!」
『気配遮断』のスキルを任意で発動することは可能のようだ。ただ『剣術』などの武器やアイテムが必要なスキルは発動不可と、まあ当然だな。
これなら楽勝だな。
「…私はここにいる。隠れてるから盗賊の一人を呼んで」
「う、うんわかった」
戸惑っているようだが言われた通りに盗賊の一人に私が居ないことを伝えた。
「あぁ!?居なくなったってのはどう言うことだこのクソガキ!!」
案の定激情しリノアに掴みかかろうとした所を
「ぐがっ」
首関節を捻って昏倒……させようとしたんだが。
「…死んでる?」
「ひっ!?」
これには頭を抱えてしまった。自分がNLFOのステータスのままだと言う所を完全に失念していた。リノアを怖がらせてしまったし。……そう言えば人を殺したってのになにも感じないな?何でだろう?
物音に気付いたのだろう複数の足音が聞こえる。幸い男の腰にナイフがあったから使わせてもらおう。
白いワンピースの少女が無骨なナイフを持つ……ギャップ萌えかな?それはともかくリノアの怖がらせないよう目を閉じててもらおう。
「…リノア、目を閉じてて」
「!うん」
盗賊達は状況を理解し既に武器を構えていた。それじゃあこちらから攻撃してみよう。
「!!ッ」
速い!NLFOの時よりもスピードが速くなっており周りの景色がスローモーションに見える。
「ぎゃあぁぁあ!」
「お、俺の腕がぁぁあ!」
「足がぁあぁぁ!」
近づいてそのまま数人の手足を折るも容易かった。どんな動きまで出来るのか確認が必要だな……。まあ、これで盗賊も鎮圧出来たし、リノアといっしょにここを出よう。
「…もう開けていいよ。さ、行こう」
「うん♪わかったナハトお姉ちゃん」
リノアも盗賊の事を然程気にしてないようだった。以外と図太いねリノアちゃん。
「ナハトお姉ちゃん、この盗賊さん達どうするの?」
「…運べないし、殺す?」
などと少し…いやかなり物騒な話をしていると。
「なっなんだこれは!!」
チェストプレートを着た赤髪の青年と杖を持った金髪でエルフの女性が驚愕した顔でこちらを見ていた。
「大丈夫かい?もう大丈夫だからね」
エルフの女性がリノアの抱きしめながら話しかける。安心したのかリノアは寝てしまった。やっぱり緊張してたのだろう無理もないことだ。
「お前は大丈夫か?」
心配そうな言葉とは裏腹に目は見定めるように鋭く光っていた。
「…ん、大丈夫。鎮圧はした。他に人もいないはず」
「ッ!…そうか、わかった」
「…あの盗賊は?」
「あぁ、ギルドの職員がここに向かっているから大丈夫だ」
「…ギルド?」
「あぁそうだ、聞きたいことがあるが。まずはここを出よう」
そう言って私たちはここから出て近くの町に向かった。
ナハトが人殺しに忌避感を覚え無いのは神様なのと過去の記憶があるからです。
過去話は妹との合流後?に出すつもりです。
では次回もよろしくお願いします。




