町に着いたら……妹との再会
国とか考えるのって難しいですね。
冒険者の二人の背にリノアと私で乗って町までやってきた。私はちゃんと歩けるって言ったんだけど何故か拒否された、解せぬ。
そう思っていると10才ぐらいの子供を歩かせて町に帰るのはごめんだとのこと。えっ!ナハトの姿そんなに幼く見える?と思って同じ位の身長のリノアに年齢を聞くと9才と聞いて驚いた。
この世界の住人の身長がデカイのか私がちっちゃいのか……両方ですねハイ。
ま、まあ細かい事は気にしないでおこう。冒険者の二人と話しているとわかった事がいくつかある。まず、彼らはリノアを探しに来ていたことと叫び声が聞こえたので声の元に向かったら私たちがいたこと、さらに彼らは『火炎の使い手』の異名を持つBランクの冒険者チームの剣士アイザックと魔法使いクレアだと言うこと。
ランクについてはわからなかったので聞いてみると驚いた顔をしたがきちんと教えてくれた。
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冒険者ギルドはF~Sランクで分けられておりF~Eランクはお手伝いや薬草採取Dランクから手頃な獣の討伐C~Sランクで魔物や魔獣などを討伐、商人や貴族の護衛をこなしたりする。
Cランクから冒険者の本番と言われBランクは歴戦の猛者Aランクは一騎当千の強者Sランクは戦略級であると比喩している。
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さらに話をしていると件の盗賊達は国と国との交易路の分断をしその上で逃げ切れる程の力を持つやつらで困っていたそうだ。
なんとなくこれから向かう町の名前と所属している国を聞くと。
「これから向かうのはウィンディアて町でエルフェイムって国にある町だ」
「ッ!その町の湖の畔に家はある?」
「ん?おう、たしか……誰がすんでたっけ?」
「七曜の大賢者様よ、ていうかアイザックそれくらい覚えておきなさいよ。とっても有名なのに」
「だがよぉ、それらしき人は見たこと無いんだろ?本当にいるのか?」
七曜の大賢者はNLFO時代の妹のキャラルーチェの異名だ、そして私たちはウィンディアに拠点をおいていた。
まさか転生してすぐに薫梨にいや今はルーチェか、会えるかもしれないと思うと落ち着かなくなってきた。
転生してからあった引き寄せられるような感覚の正体がルーチェの所在を知ってから理解した。あぁ、この先に愛しい妹がいるんだ(恍惚)。今きっと未来◯記の我◯由乃みたいな顔をしているに違いない、だって隣のクレアさんがぎょっとしてるもん。
「よし、町に帰ってきたっておい!」
「な、なんて速さなの!?」
アイザックやクレアの言葉などもはや耳に入らず私は目的の場所へ全力疾走した。
すると間もなく目的地が見えてきた、以前よりぼろぼろに見えるのは気のせいだろうか?いや、妹と比べたら些細なことだ。
そして家の入り口に近付くとあることに気づく、強力な結界が張り巡らされているのだ。それに気づいた私は盗賊が持ってたナイフに魔力を流して結界を切り裂こうとすると。
「ちょっちょっとまってぇ~!!」
と可愛らしい声があちらこちらから聞こえてきた、周りを見渡すと精霊が沢山いた。いや、精霊がいるのは問題ではない、何故なら精霊魔法が使えるエルフが多い国だからね。だがここの精霊の数ははっきり言って異常である。と考えていると。
「貴方はだれ?お母様の知り合い?」
「……うん、私の妹」
なん…だ…と。まさか私のルーチェに手を出した輩がいるのか!!や、野郎絶対ぶっ◯してやらぁあ!
――ナハトは精霊の発言のあまりの衝撃に神は無性であり、また精霊はマナの塊で出来ていて人間みたいな生まれ方をしないことを忘れています――
「…早く案内して」
「はっ、はいぃぃぃ」
顔を真っ青にした精霊が結界を一部解除して一目散に家の中に飛んでいってしまった。なぜだ?優しく頼んだはずなんだが?解せぬ。
ちなみに、端からみたら般若よりヤバい顔だったとここに残しておこう。
こうして家の中に入ると。
「ふえぇぇん、お母様ぁ。あのお姉ちゃん怖いよぉ」
「もう、フラメったら甘えん坊さんだから」
そこには柔らかい日差しを浴びて聖母の様な笑みを浮かべ精霊を我が子のように優しく撫でている幼女かいた、そう私の妹ルーチェである。
おうふ、理想郷はここにあったのか。
目に飛び込んできた光景に悶えていると。
「あっあのお姉ちゃんだよ!」
「ねえちょっとあなた……!?」
ルーチェが目を見開き固まってしまった。おーい、大丈夫かー?そうしてちょっとすると。
「お、お兄ちゃん?」
震える声で尋ねてきた。
「!…うん、お兄ちゃんだよ。薫梨」
この体になってから難しくなった満面の笑顔でルーチェに答えると。
「お兄ちゃん!!」
妹が飛び込んできて何やらポヨンポヨンした物体に圧迫された。妹に再び会えた嬉しさやら抱きついてくれた幸せやらでキャパが一杯になってしまい意識が遠くなっていく間際、『おかしいな?ルーチェってそんなにあったけな?もしや豊穣神とかのせいか!?』と考えてたのは内緒だ。
緊急事態です!作者である私がナハトのキャラを見失いかけています。
ちょっとクセが強い?せいかなって思ってます。
でも頑張って書けばきっとなんとかなるはずです。たぶん…おそらく……きっと。




