第十一部 第四章 帝王とは
「な、なんですと? 主は皆さんからそんな評価なのですか? 」
モヒカンのハリネズミがガチでショックを受けていた。
「いや、そんなもんだろ。そもそも俺は俺の為にしか生きてないし」
俺が苦笑した。
「いやいや、それはいけない。これでは世界を統べる英雄になれません。それでは我々も困る。これは大変だ。帝王教育を施さねば……」
モヒカンのハリネズミが深刻そうに話す。
「はああああああああああ? 」
俺があまりの事に衝撃を受けた。
いやいや、それは無いだろうに。
「何と言う事だ。あちらのナビゲーターはあれだけ一緒に居て主に全く帝王教育をしていないとは」
モヒカンのハリネズミがハリーに怒ってる。
「いやいや、俺は別に帝王になると言って無いし……」
「それでは困るのですっ! 祖師の命に逆らう事になります! 」
「待って待って? 魔法少女ハッピネスの場合もそうだったの? 」
イエスがモヒカンのハリネズミに突っ込んだ。
「勿論ですとも。女帝と言う事になりますが、そうなっておりました」
「ま、魔法少女が女帝って凄い展開だな」
イエスが唖然としている。
「いや、それ以上に俺が帝王って方が凄い展開だろ」
「「「「「「「確かに」」」」」」」
ほぼ全員が頷いたので、さすがに俺がピキッって来た。
『本当に俺が先に逃げろって言ったら俺も残るぜとか言って残る奴とかさ、こういう時にそんなことは無いぞっていう奴とかさ、そういうのっていないよな』
「いや、いないでしょ」
「日頃の行いを考えるとな」
「無理じゃね」
思わず喋っていたせいか、ノーマはともかくもアルバートやダリアまで呟いた。
「いや、確かに俺の日頃の行いを言われるとそうなんだが、全員に言われると辛いんだが」
俺が不貞腐れたように呟いた。
「まあ、それはそれとして、今後はどうなるかだよな。真面目な話、それが大事だろう。で、ノーマはさっきもエドウィンが寝てる時に確認したけど伝書鳩は使って無いんだよな」
イエスがノーマにそう話す。
「え? 出して無いの? それじゃあ犯罪者のままじゃん! 俺達が! 」
俺が驚いてノーマを見た。
「いや、あんたを倒せば、それで全部解決するってノーザンバーランド伯の騎士団の隊長に言われたんだもの」
ノーマが不貞腐れて答えた。
「うちのメンバーのミスだし、私が明日にでもノーザンバーランド伯の所に行ってこようか? 」
ジェシーがそう話す。
「いや、もう危険だろ」
俺がそう答えた。
『すでに、騎士団が帰ってきてないのは知れ渡ってるだろうし……』
「確かにな。エドウィンが想像してる通り、逆に騎士団を俺達が嵌めたって見られてる可能性が高いな」
イエスが俺が呟いてたようで、俺の懸念を全部言ってくれた。
「そ、そんなっ! 」
ノーマが真っ青になった。
どうやら、それを考えてもいなかったようだ。




