体力作り
「まぁ属性はだいたいこんなもんだな。それぞれ細かく説明してるとさすがに長くなるしな。」
「ありがとう。なんとなくだけど分かった。」
にしてもレーアの熱属性の魔法は本当に派手だな。氷炎を操る魔法かぁ...。クラウスのあれが地属性なのかな?確かにあれとこれを比べるの難しいな。にしても属性無しかぁ...話聞いてる感じ属性がないと魔法使えなさそうだな。ここで手に入らない素材の代わりに魔法を使えるかとか考えてはいたんだが...自分で扱えないものを前提に考えるのはなしだな。レーアみたいに熱属性だったらそのままエネルギーとして利用できたのになぁ。
「それでどうだ?戦斧と剣が地面に突き刺さってたみたいだが?」
「あぁ見てたのか。どうだと言われてもなぁ。よく分からん。」
「待っそんなもんか。もしも戦斧使いたくなったなら修行つけてやるつもりで来たんだがなぁ。」
ほんとにミラベルって戦斧推しなんだな...わざわざ教えに来るとは...。まぁでも好都合だな。
「なら教えてくれよ。どうせ他の武器も一切扱えないし、教えてくれる人がいるならその武器選ぶのがちょうどいいしな。」
「おっ!いいねぇ。よしじゃぁとりあえず戦斧の振り方から何から全部叩き込んでやるとしようか!ついでにあとでギルドで属性調べてもらうとして...」
うわっなんかブツブツブツブツずっっと言ってるんだけど。これもしかしてやったか?やっちゃったのか?う~んまぁ教えてはくれるみたいだしまぁ...大丈夫だろう...。
しばらく隣で時々爆発音がしながらミラベルから指導を受けてたんだが....結局体力が足りねぇ!ということで体力作りをさせられている。具体的に言うとずっと走ってる。しかも止まろうとすると後ろから満面の笑みでミラベルが追いかけてくるおまけ付き。これが超怖い。般若みたいな顔してるわけじゃないのにものすごい圧を感じる。その度に全力で逃走して疲れて止まりかけて追いかけられてが永遠とループしている。...これいつまでやるんだよぉ!?
「よしあまりやり過ぎても逆に効率悪いしとりあえずはこんなもんか。」
「とり...あえずって...なんすかぁ...」
「むぅお前ほんとに筋力、スピードの割に体力少ないなぁ?体力以外は中級冒険者レベルなのに。筋力は測定不能だが。」
「もと...もと...体が...弱くてぇ...はぁはぁはぁ」
「それでも体力だけってなんなんだ?おかしな奴だなぁ。」
足の速さとかもかなりはやめな自信あったんだが中級レベルなのか。権能であれだけ上がってもその程度って元がどれだけ低いのか...。でも仕方ないじゃん?元の体で送られて?元は20年間ほぼ動けない軟弱な体だったんだからさぁ!?
「さてさて...ちょっと休憩したら別のことするから息整えとけよ。」
「まって...まだ...無理ぃ...」
「だからちょっと休憩だってば。」
「うん。今日はこんなところだろう。思った以上に体力作りに力入れなきゃだな。」
「あ、あぁこれからも....頼む。うん...。」
「ハッハッハ。そんな脅えることは無い!そのうち慣れるさ!」
「アッハッハッハッハソウダネ!」
「さて...ギルドに行こうと思ってたんだが...無理そうだな。そんなに頭振って拒否らなくてもいいんだぞ...。ゆっくり休むといい。」
良かった...。もう生まれたての子鹿みたいに足がなってるからな...。ほんとに体力つけなきゃ...。
ふとレーアの方に目を向けるとそっちもちょうど終わろうとしていたところらしくこっちに向かってきていた。
「うわぁ予想通りというかなんというか...。」
「なんだこんなもんだろう?」
「なんというか...災難だったわね。」
「まぁ...実際必要だからしょうがない...。」
「うん...。ミラベル割とスパルタだしね。これからも修行つけてもらうつもりなら気を付けてね。ほら肩貸してあげるから帰るわよ。」
「悪いな...。」
情けない。本当に情けないな俺...。体力つけなきゃ...。
帰る時ミラベルの顔を見るとものすごいニヤニヤしてた。何故かぶん殴りたくなったがやるべきじゃないしまず出来ないので諦めて帰った。帰る途中ミラベルと同じような顔した奥様方や悔しそうにこちらを睨みつけてくる野郎共がいたが...まぁ当然なにか行動を起こすほどの体力はなかった。
「ただいま...」
「おうおかえりってどうした?」
クラウスは少し目を見開いていた。そりゃこんなにガクガク震えてたらびっくりもするよな。
「ミラベルよ。」
「あぁミラベルかぁ。」
それで通じるレベルなのか...。つまりあのスパルタは昔から変わらないと...。
「まぁなんというか由希災難だったなぁ。まさか早くもあいつに目をつけられるとは。」
「まぁ...俺の体力がないのも悪いしな...。」
壁を伝ってゆっくりと移動する。やばいなぁ転けそうだ。
「今日はこのまま寝させてもらうわ...。」
「お、おう...。ってまてまてまて。さすがにちょっとは食えよ。鍛えたあとは食わなきゃ効果が減るからな。」
あっ効率の問題なんだ?俺の心配じゃなくて?
「そ、そうか。じゃぁ何か貰うとするかな...。」
「エルマになんか持ってかせるから先に部屋で待ってろ。」
「そうか?じゃぁ頼む。」
壁を伝って自分の部屋に戻りベットに倒れ込む。当然そのまま寝てしまうのだがこの時の俺はまさか持ってきた時に叩き起されるとは思わなかった...。寝かせといてくれてもよかったのに...。
どうも!最近週1本しか投稿できてないことが気がかりな作者です。正直な話見切り発車したせいで展開に悩みがちなんですよねぇ...。まぁきっとなにか思いつく...といいなぁということで...頑張るしかないなぁ。
今回はミラベルによる修行回になった訳ですが...今回で明言したとおりあの多数の権能を持つ由希君ですが素がズタボロなせいで正直強くないです。走ったらミラベル、レーア、クラウスの方が早かったり普通にします。20年間寝たきりだった子だからね。しょうがないね。そんな感じで変わった力もない正直ぱっとしないのでは?という気がしないでもない主人公ですが暖かい目で見守っていただければ...と思います。




