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STEP1 Frozen Flare 58

(シヴァ)――皆さんの前で演(や)れるということで、俺達自身とても楽しみにしています。

(ザキ)――出た、Fフレアのまとめ男。


(DJ)――ライ君、起きてるかな。(笑)

(ライ)――ああ、とにかく楽しんでもらえれば。

(ヨータ)――これが俺達って感じをバーンと出したい。

(ウミハル)――演奏だけじゃなく、MCも聞き物。多分。


(DJ)――それでは、Frozen Flareの。

(ザキ)――ザキ。

(ヨータ)――ヨータ。

(ライ)――ライ。

(ウミハル)――ウミハル。

(シヴァ)――シヴァ。


(DJ)――の、五人でした。最後にデビューシングルのカップリングナンバー、『Replica Night』を聞きながらお別れです。ありがとうございました。

(全員)――ありがとうございました。


――甘く噛む唇 膚に残る夢の名残(なごり)に 狂おしく 解(ほど)けていく 君と僕 境界線の中でしか 生きていけない 寂しいお人形たち

 


 必ず遅れる筈のザキが、ラジオ番組の出演の時も、時間通りに到着した。

 融通の利かない奴だとザキは文句を言っているが、私としては長門に感謝したい気持ちで一杯だ。時間通りにザキを、連れてきてくれる。


 生出演を終えてメンバー全員が、ゾロゾロとスタジオから出てきた。


 兄弟揃って人見知りをするので、ヨータとライには生番組は辛いだろう。


 饒舌なヨータと無口なライ。


 兄と弟で正反対に見えるが、人見知りという点は共通している。兄のヨータは人見知りをするぶん、異常にハイテンションになるので、大抵陽気で軽い少年に見られてしまうのだ。

 今日も騒いでいたが、自分が何を言ったか殆ど覚えていないだろう。


 今日は、ラジオのアフタヌーンレイディオのゲストコーナーに、明日のライブや新曲についての話で、三十分ばかり出演した。

 これからの予定としては、スタジオでライブのリハーサルを通しでやることになっている。


 一度滞りなくリハーサルさえ行えれば、その時点で各自解散の予定だ。

 ライブを控えているので、残りの時間はゆっくり過ごして明日に備えてもらいたい。


 Frozen Flareとして初めてのステージだというだけでなく、インディーズで活動していた三人と違って、ライもザキもステージに立つこと自体初めてだ。



 スタッフ、メンバーともにラジオ局を出ると車でスタジオへと移動し、早速ライブで演る五曲を通して演奏することになったが、一曲目始まってすぐにライのギターの弦が切れてしまった。


 『Frozen Flare』の、サビに入る前のリフのところだ。

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