STEP2 皆殺しのJungle 1
皆殺しのJungle
作詞ZAKI 作曲SIVA 編曲YOTA
銃弾が穿つ 淋しさの跡は
錆びた誰かの血の甘さを……
消えない月の刻印のように
耳許で囁くさよならの声
heaven's gate is in your eyes
誰よりも 何よりも
見上げなくなったのは星空で
君の涙の理由に耳を塞ぐことも
冷たい雨に打たれることも
構わなくなったのは
誰かの所為かな
高層ビルのJungle
獣ばかりのこの街で
淋しく膝を抱えるよりも
閉じた目を開けて
堕ちていく月にKissしよう
弾けたのは大地だったのか
躍動するのは遺された理性か
闇を消せ
全ての海を飲み込んで
鐘の音を呼び覚ませ
哀しみを刳る 両刃の剣は
憎しみの温度とともに
空を翔ける虹の滴すら
凍てつかせたように
heaven's gate is in your eyes
誰を見てる その声は
溢れ出るような痛みを喰らい
膿んだ世界を切り刻む
終えた魂の行き場所より
探しているのは永久に続く道
heaven's gate is in your eyes
誰の為に 温もりは
heaven's gate is in your eyes
全て 全てを破壊して
STEP2 皆殺しのJungle
綾瀬は、煙草に火を点ける手を止めて、からかうような言葉を投げた。
「おや、試験の出来が、芳しくなかったようだな」
扉を開けて今しも部屋に入ろうとしていた少女は、憮然とした表情を、不機嫌そうにしかめて見せる。
「当たり。最後の選択問題十問中の一問だけ、どうしても思い出せなかった。あー、もう、悔しい。田山花袋は『布団』なのよ」
愛美はそう言いながら、早速避難しようとしているクラディスのしっぽを、掴もうと試みる。
もちろんクラディスは、その手を難無く躱して、廊下に悠々と消え去った。
愛美は小さく、戻ってきても開けてあげないわよと毒づくと、扉を閉めてソファに腰を落とした。
「遥ちゃんとは、出来の質が違うか」
綾瀬は、煙草の煙とともに言葉を吐き出した。
愛美は、綾瀬の言葉にコロリと表情を変える。
今日が期末試験の最終日だと聞いていたが、試験の結果の善し悪しなど些末なことに過ぎないのだろう。
別の話題ですぐに忘れられるほどの憂鬱でしかないという訳だ。
日常とはまた、そうでなければならない。
「東大寺さん、今どうしてるんですか?」
それを綾瀬に聞くのか。
メンバー同士の方がよほど親密だろうに。
SGAで仕事をする上では、性差も年齢差も関係はなかった。ただ適材適所というように、メンバーの持つ能力だけが問題となってくる。




