表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/124

閑話 ジルヘッドその後2

 SIDE ジルヘッド


 おれは、仕事中に何人かに目をつけた。それは、大聖堂の地下に捕まえられてる犯罪者だ。犯罪者にも種類は色々あるが、特に神を侮辱したや、神の教えを背くような行為をして捕まった非人罪で捕まった奴らがいるということだ。中には俺が受け渡したやつもいるかもしれないが、このままいると、基本はこのまま処刑まち。二度と太陽を目に見ることはならず。地下で誰にも伝わらず処刑となる。そして処刑日は決まってて、年に2回だ。神を信じないものを神のところに送ってはならないという理由で、年に2回だけ、神が離れる日だけ処刑されるのだ。そして、次は一週間後のはずだ。前回は処刑はなかったはずだからその収容人数はかなりの人数になるだろう。



 俺は、仕事終わりに大聖堂に来た。できれば来たくはないのだが、もし助け出すなら明るいうちに下見に来たほうがいい。俺は神に拝むふりをしながらまわりを探った。運がいいことに大司教はいないため、万が一にも俺に例の呪いがかかる可能性は低い。とはいえ、かからないことがバレたら俺も処刑対象になるが。


 そんなこと考えていると、タイミングが良かったのか、一人の貴族が一人を引きずり連れてきた。


「コヤツは唯一神様を、あろうことか街中で愚弄しおった。この非国民を即刻捕らえろ。」


 と、その貴族はいいはなった。だが、俺は明らかにそいつに対しては冤罪だとわかった。今高々に宣言した男はいかにも貴族の息子という感じなやつで、すこしでも嫌なことあると冤罪で引っ捕らえることで有名だ。司教も一部は賄賂をもらっているために禄に調べもせず非国民の判定を押すのだ。一度非国民認定されると、返り咲くことは不可能。そういえば俺のリストにものっていたな。信心が深い人を適当な理由ででっち上げ殺した。とかで逆に非国民疑惑のあるやつだ。せっかくだから一週間以内にこいつの悪事を表沙汰にして、処刑してもらおうかな。すると冤罪処刑は減ると思うし。何より、助けたのに神を信じていて、俺のこと告発される可能性もガクッと減るからな。


 ちなみに俺の権限は証拠が揃っているならそこらの貴族より高い。元々非国民を排除するための近衛兵なのだから、貴族より位が低いといろいろ仕事にきたすのだ。貴族に庇われるために作業できません。じゃ、話にならない。


 俺はバレないように大聖堂をぬけ、城に帰りリストに書かれていることをみて、その貴族の王都邸に向かった。一応強制捜査が可能な捜査状を手に持って行くことにした。この捜査状は唯一神の見学という意味が書かれていて、簡単に言うと唯一神様が君の家みたいらしいから見せてくれるよね。えっ見せれない?なら非国民だね。ということだ。これはデッドリアでは大司教か聖王のどちらかしか使えないのだが、聖王が俺にめんどくさがって押し付けたのだ。


 俺はこの国に初めて侵入したときは、ただただ強いだけの一般人として侵入しているため、公爵とかの部下みたいな裏事情は完全に消去されている。いわば俺は浮浪児扱いだ。そのおかけで簡単に潜入しやすかった。もちろん怪しまれない用にこの国の人と同じことしていると大聖堂に行くことになり。たまたま加護更新の日だったため、あの呪いを受けてしまった。ということだ。そしてその後は国のために尽くす兵士が出来上がってしまったために信用されて捜査状の権利を渡されたというわけだ。まぁもちろん代わりとして呪いの強さ倍増したが、とはいえ少しは抵抗できてた。完全に意識は途切れるわけではなく、一傍観者みたいな視点だ。予想外のことが起きると俺が前に出て、発狂するみたいな自問自答にうつる。


 そんなこと考えていると、目的地についた。


「ここはナス子爵の邸で間違えないな。」


 俺が兵士を脅すようにきいた。兵士たちはいきなり現れた俺に、槍を向けながら、


「答える義理はない。帰ってもらおうか。」


 といった。俺は捜査状手に取りだし、


「リツケ・ナスに唯一神様による自宅見学状が出ている。よってこれより、唯一神様を案内するために邸の中に入らせてもらう。それともなんだ?妨害する気か?」


 俺がそのように聞き返すと、兵士たちはやっとおれの正体に気づいたのか縮こまりながら、


「め、め、滅相もございません。」


 と、一人は怯えながらかえし、


「ど、ど、どうぞ中へ、ご、ご、ご案内いたします。」


 と、緊張しながら返した。兵士の案内により中に入った俺は、さっそく息子の罪を何度も握り潰したであろう現子爵の部屋から調べあげた。そしたら証拠が出てくる出てくる。これだけでも爵位返上確定だが、俺はさらに調べ上げた。いつ来るか分からないがラフィガル皇国の奴らが攻めてきたときに少しでも楽に落としてほしいからだ。そしてでてきた証拠を携えノコノコと帰ってきたリツケをそのまま捕まえて。大聖堂に運んだ。激しく抵抗されたが敵ではないのでおさえつけながら連れて行った。こうしていつも以上に忙しい一日目が終わったのだ。ついでに司祭とかも落として戦力低下図りたかったが。完全に真っ黒の司祭や、司教、大司教を全員落とすとしたら俺のいのちでは足りないくらい難しい難易度なんだろう。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ