閑話 ジルヘッドその後
タイトルの通りジルヘッド視点となります。予定では3日か4日くらいジルヘッドのはないとなります。
SIDE ジルヘッド
俺は身体の不具合を確かめながらいろいろ試していた。特に支障はなかったため絶刃も使ってみた。やはりこちらも問題なかった。
「それにしても絶刃久しぶりだな。ここ数年使ってないが問題なく使えるんだな。」
正しくはここ数年使えなかったが正しい。特に封印されてる状態というわけではなかったがなぜか使えなかったのだ。ちなみに絶刃の効果は、自分のまわりに白い靄のようなものをまといこれに相手が触れると防御力無視で相手を斬りつける。また、俺を中心に範囲5メートルまでは自由に飛ばすことができるのだ。
さて、このあとどうするか?いつものように城に行くのは確定として、バレないかは心配だな。少なくとも、近衛上位の奴らにはバレると思うが、あいつら基本城にいないから、一番可能性あるのは隊長及び副隊長のみだな。あいつらは王族の護衛として、常に離れないから。稀に離れるときはかわりの近衛をおいていくから。聖王などにはできる限り近づかないようにしよう。あとは城のまわりを警戒してる人たちと訓練所に近づかなければなんとかなるか?そういえば、前にもらってた偽装玉とかいうやつあったな。どれくらい偽装できるか分からないが、これも使ってみよう。そして、できればラフィガル皇国が攻めてきたときに、挟み撃ちにできるように裏切りもの軍団を作りたいな。元々おれは、この国の内部工作員として来たわけだし、ちょうどいい。俺は今後の動きをある程度きめ、王城に向かった。
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王城に問題なくついた。そして、俺自身油断していたのもあり、偶然にも俺より上位の第7位の近衛騎士とすれ違ったが、バレる様子はなかった。ちなみにデッドリアには城が2つある。一つ目がラフィガル皇国に近いところにある、主に召喚用に使われる城だ。戦争のときは最終防波堤があそこになるらしい。なぜならあの城を破られたことがないからだ。デッドリアの国で信仰されている神により、守護されているかららしい。そして、俺が今来ている方の城が本当の王城となっている。
ちなみにだが隣のラフィガル皇国にも城は2つある。一つ目は当たり前だが王城、そして2つ目は通称公城と呼ばれている、公爵様の城だ。普通は王様より豪華な城や同等レベルの城を貴族が作ることは許されない。ただし公爵様は例外だ。見る場所によっては王城よりも豪華だが隣の国ではまかり通っている。歴代の王が取り壊したり、立て直したりするよう歴代公爵様に言ったらしいが、一度も言うこと聞いたことない。それどころか実力行使に出た王様はなぜか行方不明になったり、流行り病にかかったりとするらしい。真相は分からないが、どう考えても犯人だろう。
話を戻そう。俺はバレないことをいいことに、訓練所も見ておくことにした。訓練所では、おそらく召喚された人たちが真剣に練習していた。だがそれをみて俺は弱いと感じるのだった。てんで素人が多く、呪いによって、全くステータスが、上がっていなかった時期の俺でも余裕で勝てるだろう。前に、人間にはレベルという概念があって、一定量努力すると、その壁を超えてレベルがあがるらしい。ということを聞いたことある。まぁこれは俺自体が鑑定のたぐい持ってないからなんとも言えない。その話を今、俺は思いだした。これがいわゆるレベルがたりない。ということなのか。所詮この世の中はレベルではなくて、技術が上の方が強い。それでも技術が同じならレベルが上の方が強い。あくまで簡単な強さをあらわす、指標みたいなものだ。ともいっていた。俺は見る価値ないと判断してその場を離れた。俺に鑑定使えないから詳しいレベルは分からないが、おそらく結希斗の半分もねーだろ。そんなレベルだ。
俺は普段の仕事場についた。俺の役目は基本実務だが、寄せられる非国民情報を精査して、叛逆者を排除するというのも俺の仕事だ。ここでいう、非国民は神を信じないもの。または仇をなそうとするもの。を、指す。とはいえ、俺は今までそういう理由で人を殺したことはない。せいぜい捕まえて、協会に放り込むくらいだ。協会放り込むまでは俺自身が神の素晴らしさを語っていたが、今となっては自分の役職は好都合だと思う。なぜなら堂々と、この国に不信感ある奴らを集められる。もしくは、どこかに逃したりして状況を整えることができるのだ。今さら戻っても許されないだろうから、せいぜいこの国の叛逆者を育てる。そして散る。これが俺の生き様としよう。
「さて、今日も始めますか。」
俺は、疑われないように、いつもの口調ではじめた。今更なんだが俺に呪いがかかっていた間この口調だったんだろうか。
考えても答えは出ない。とりあえず、今は情報の精査に務めるか。




