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一章 18 朝の大仕事

 俺はあえて目をそらしたかったが、それは無理だろう。それはなんのことかというと、積み上げられたゴブリンの死体だ。レイは襲ってきたゴブリンから魔石を抜くと、一箇所のところにどんどん運んでいったらしい。おかげで大きい山ができていた。俺はメイにゴブリンの処理の仕方きいたとき、


「数匹ならそのままで問題ない。そのうち魔力が地面に吸収されて魔力が循環されて、新しいモンスターなどにかわる。ただ多いと自然のバランスを壊すおそれがある。多く倒したなら燃やしたりしてできる限り、魔力が地面に吸収されないようにするべき。燃やせば魔力は煙と一緒に空に広がる。」


 ちなみにここで指す、魔力とは魔の力のことらしく、MPが0としてもどの魔物も、もっているらしい。そして、空に集まった魔力はエリアが全滅すると、次のモンスターが湧くまでのつなぎとして強いモンスターを出現させる効果がある。これが全滅ボーナスだな。つまり昨日見た、空から集まってきてたのはそれだろ。そして萌音のもう幣にはそれすら払う効果あると。萌音のスキルもあいまってだが、それはすごいな。


 さて、話は戻るがどうするかなのだが、俺は火魔法覚えてないため、生活魔法の火種を使うしかない。火種はほんとに僅かな火を手から出し、最初は燃えやすいマツボックリなどにつけて、そこから葉っぱ、木の枝と燃やしてキャンプファイヤーにすることができる。まだ朝も速い時間、琴葉を起こすのは悪いし。何より俺自身には時間がある。少なくともレイとかに手伝ってもらったらなんとかなるだろう。ただ問題あるとしたら、血抜きしないと燃えないといったところだろう。


 俺はさっそくゴブリンどもに浄化魔法をかけまくって、きれいにしたあと大きい穴をほって血抜きを始めた。もちろん時短のために、これも生活魔法の空気循環をゴブリンの血管部分に使って速い勢いで血抜きはじめた。


「レイ、近くに川かなにかないかな?」


 俺が聞くと、レイは昨日の探索で心当たりがあるのかあっちと森の一箇所指さした。俺は空のペットボトルを渡して、


「これに水組んできて。」


 と、頼んだ。火を使う以上消化の準備はバッチリでなくてはな。レイは頷き森に入っていった。そんなことしていると、俺の服をメイが引っ張り


「何すればいい?」


 と、きいてきた。メイも2度寝とかせずに付き合ってくれるらしい。


「燃えやすそうな葉っぱや木の枝。そして発火剤となりそうなもの取ってきてくれない?ただ森の奥までいかず周辺で。」


 おれが頼むと


「わかった。」


 と、返事して、トテトテとかけていった。


 そして血抜きも終わり、準備が整ったので、琴葉の爆心地の近くですでに地面が変わっているところでキャンプファイヤーみたいにくんだ木の中に、メイが持ってきてくれた。わらみたいなものに火種を使いうまく風を送りながら火をつけた。あら程度火が強くなったころにレイが次々ポルターガイストでゴブリンを持ち上げ火にいれていった。後は任せても大丈夫かな?おれがそんなこと考えていると、


「おはよー。って、うわ朝からキャンブファイヤー?なんで?」


「おはようなの。テントたててキャンプファイヤーなんて、ほんとにキャンプみたいなの。」


 と、声が聞こえて振り向くと二人がおきていた。朝から

 大仕事だったため時間間隔がなかったがもう大分時間が経ったらしい。そういえば俺が起きたとき出ていなかった太陽もすっかりでているしな。


「二人共おはよう。これはキャンプファイヤーっぽいけど、大量のゴブリンの死体もやしているんだ。レイが夜番のときに大量にかったらしくてね。」


 俺は二人に挨拶したあと、魔石を次々能力のタブレットに注ぎ込んだ。こうしたらわざわざ数える手間もなくしかも自動的に振り分けられる。琴葉や、萌音も一緒に魔石かき集めてくれたおかげではやく回収することができた。結果として昨日とあわせて、F級が51、E級が50、D級が3となった。おかげで常設がひけるようになった。レイには感謝やな。


 ガチャをすぐにでも引きたかったが、俺たちは、まず朝ごはんを食べることにした。というのも、昨日と同じくメイがお腹すいた。といってきたから。朝起きたときからずっと俺のために動いてくれた、メイに我慢させるのはしのびないからね。メイはよほどメロンパンが気に入ったのか、俺が聞く前に自分で取り出して食べ始めた。


「二人はどうする?」


 俺が聞くと、二人共ちらっとメイを見て、


「僕もメロンパンにするの。」


「私も〜。メイちゃん見てたらメロンパン食べたくなっちゃった。」


 と、返ってきた。その気持ちすごくわかる。昨日もそうだったが、メイは食べてるときの感情表現がすごくて、目はすごいキラキラしてて、大きくかじりつき、口の中でゆっくり味を噛み締めて、そしてまるでほっぺたが落ちないようにするためなのかとと思うように片手をほっぺにあてて食べてた。一言でいうなら、喋らないグルメリポーターだ。喋らないのになぜか美味しさはつたわるし、見てる側としてはとても食欲がわく。俺たち3人も朝ご飯はメロンパンにした。簡易食料と書かれている割には普通に美味しいな。有名店とかいうほどではないが一般的に流通している味だ。


全員1食分食べ終わってから片づけをした。ちなみに紙皿も、しっかり洗って乾かした。現在食器もないしね。まぁいずれテントも俺のリュックに入った。マジで某猫型ロボットの何でも入るポケットみたいだ。その後レイがやり続けたゴブリンの死体の処理まで終わらせた後、俺たちはいつでも発つことができる状態にしてから、ガチャをまわすことにした。


ちなみにだが、レイは萌音の影に入ってゆっくり休んでいた。


「よし、ガチャるか。」


俺が言うと、萌音はパチパチパチと手を叩きながら、


「おー」


と、盛り上げてくれて、琴葉はもうすっかりガチャに目線が固定されてた。そしてなぜかメイは俺の膝の上にすわっていた。


「常設ガチャ起動。」


俺がそういうと、見慣れたタブレットがあらわれた。おれは、さっそく10連ガチャをまわすを押した。今回は白から黄色に変わり、赤に変わってとまってしまった。


マジカー今回は外れかな。









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